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ダイナミックレンジ特性 |
無線通信機器開発で培ってきたアナログ技術と、最先端のデジタル技術を複合的に融合させたことで、受信部のHF帯におけるダイナミックレンジ110dB、IP3+40dBmという驚異の値に到達。IP3=+40dBmを実現するためにメカニカルリレーよるBPF切替、プリセレクター、3つのHi-Spec 1st IF filter、シンプルなダブルスーパーヘテロダイン方式を採用するなど、徹底してアナログ回路の見直しを行い、DSP部との絶妙なマッチングを図り、基本的な受信性能を向上させています。

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非直線性素子を排したBPFユニット
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3つのHi-Spec 1st IF filter |
BPF(バンドパスフィルター)の切替には、歪みの発生を伴う非直線性素子であるPINダイオード等は使用せず、高性能、かつ耐久性にすぐれたメカニカルリレーを採用。これにより信号処理の初期段階で2次歪み等が発生する要因を排除。また、1stIFアンプの前段に3つのHi-Spec 1st IF filterを搭載。15kHz、6kHzと3kHzのHi-Spec 1st IF filterを、モードに応じた適切な通過帯域幅(FMモード時は15kHzのみ)に切り替えることができます。特に、3kHzのHi-Spec 1st IF filterにおけるブロッキングダイナミックレンジは約134dB※ を誇り、近接周波数の強力信号からの影響を激減させることができます。

6kHzと3kHzのHi-Spec 1st IF filterブロッキングダイナミックレンジ比較図※ |
※ 14.1MHz受信時、5kHz離調周波数に妨害波を与えた時。

運用周波数に連動して動作するオートマチックプリセレクターをBPF段の次段に搭載。1.5〜30MHzで動作し、運用周波数の変化に対して最小数kHzピッチで追従します。マルチオペ運用時における他バンドからの影響を信号が通過する初段の段階で排除し、目的の周波数成分だけを忠実にフィルタリングします。なお、フロントパネルに装備したDIGI-SELツマミによりプリセレクターのセンター周波数の微調整もできます。

オートマチックプリセレクター |
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オートマチックプリセレクターの帯域特性図 (14MHz帯の代表値) |

一般的にミキサーの段数が増えるほど、段数に比例して信号歪みや受信スプリアスの発生がともないます。多くのトランシーバーがトリプルスーパーヘテロダイン方式を採用している中で、IC-7800では、あえてダブルスーパーヘテロダイン方式を採用。1st ミキサー部はD-MOS FETアレイで構成し、PLL回路からの高C/N、高出力の局発を注入。今回新たに新設計した2nd ミキサー部にはイメージリジェクションミキサーを採用し、ミキシングの段階で発生する相互変調を除去し、優れた2信号特性とダイナミックレンジの向上を実現しています。

IC-7800は2系統のAGCを採用。一方はDSP内部のBPFに入力する前の信号により生成されたAGC電圧を取り出し、1st IFアンプにフィードバックすることにより、BPF帯域外の強信号による1st IFアンプの飽和を防止するとともに、近傍信号に対するダイナミックレンジも向上させています。もう一方のAGCは、最終的に通過帯域幅を決定するデジタルIFフィルターを通過した信号からAGC電圧を検出し、隣接した強力信号によるAGCブロッキングを発生させることなく、デジタルIFフィルターの性能を100%発揮させています。そのほか、デジタルIFフィルター、マニュアルノッチフィルター等もDSPによる処理を行っています。
 2つのAGCループ処理 |

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AGC設定画面 (SSBのAGC-MIDを1.2秒に設定している例) |
AGC設定は、プリセット式3段階に加え、マニュアル調整用にAGCボリュームまで装備。「AGC VR」をオンにしている間はAGCボリュームが優先となり、時定数の微調整を可能にしています。

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(○=装備) |
| 独立部分 |
受信メイン |
受信サブ |
| アンテナ入力 |
○ |
○ |
| RX IN/OUT端子 |
○ |
○ |
オートマチックプリセレクター/
DIGI-SEL |
○ |
○ |
| 1st Mixer |
○ |
○ |
| 1st IFアンプ |
○ |
○ |
| 2nd Mixer |
○ |
○ |
| 2nd IFアンプ |
○ |
○ |
| 32ビット浮動小数点DSP |
○ |
○ |
AF/RFゲイン、
AF段/出力端子系 |
○ |
○ |
| デジタルツイン PBT® |
○ |
○ |
| ノイズリダクション |
○ |
○ |
| AGCボリューム |
○ |
○ |
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RFトップからIF段〜DSP〜AF部に至るまで、完全に独立した2つの受信部を搭載しています。RF段やIF段を共用していませんので、一方の受信部が他方の受信部に対して影響することがありません。これにより、異なるバンド、異なるモードで2波同時受信を可能にしました。これぞ、真のデュアルワッチ®と呼ぶにふさわしい贅沢な回路構成です。
その他、ダイヤル、スケルチ、ノイズブランカーなどがあります。さらに、TS、スピーチ、ロックスイッチに至るまで独立しています。
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