衛星通信トランシーバー 導入事例
日本-パラオ親善ヨットレース実行委員会様
横浜からパラオまで約3,197kmを衛星通信トランシーバーでカバー。
一斉同報通信でタイムリーに情報共有。
日本-パラオ親善ヨットレース実行委員会 様 | |
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URL | https://japan-palau-yachtrace.com/ |
大会日時: | 2019年12月29日〜2020年1月20日 |
大会概要: | 横浜からパラオまで1,726海里に渡る国際長距離外洋ヨットレース。パラオ共和国独立25周年を記念して開催された。参加艇は7艇(+伴走艇)。 |
導入について
洋上で確実な通信を確保したい
通信インフラが全くない洋上で、1,726海里(約3,197km)のコースを一つの通信手段でカバーしたい。
操作が簡単で、柔軟性の高い通信手段が欲しい
操作性がシンプルで天候などを気にせず、陸上の本部からも洋上の参加艇からも、ストレスなく効率的に通信したい。
安全かつ公平に情報共有したい
嵐や故障などトラブル発生時も素早く確実に通信したい。また、参加艇の装備状況に関わらず全艇で公平に情報共有したい。
衛星通信だから、世界中が通信範囲
北極・南極を含む地球全体をカバーするイリジウム®社の衛星ネットワークにより、洋上や国境を超えた通信が可能。
アンテナの方向を気にせず、ボタンひと押しで通信可能
ボタンひと押しで通信可能。イリジウム®の移動衛星を利用しているため、アンテナの方向を気にせず通信できる。
一斉同報通信でタイムリーに情報共有
衛星携帯電話とは違い、グループに音声を一斉送信できるため緊急時も素早い情報共有が可能。
衛星携帯電話だけだと…
静止衛星を利用した衛星携帯電話では、陸上の本部から洋上の参加艇に連絡が取りにくい場合がある。
また、1対1での通信となり、運営と選手全員に情報共有するのに時間がかかる。
国際VHFなど他の無線機器だと…
長距離になると通信が困難。また、総務省への登録や免許など手続きが煩雑。
アイコムの衛星通信トランシーバーなら…
送信ボタンひと押しで一斉同報通信が可能。イリジウム®の移動衛星を利用しているため、アンテナの向きを気にせず通信できる。また、免許・資格不要で、開局申請など面倒な手続きも不要。
ご担当者様の声
洋上の参加艇の位置、状況をリアルタイムに把握し、
その情報を一斉に共有できる画期的なシステム。
ヨットレースにおいて、通信手段の確保は死活問題
広大な海の上で通信手段が途絶えたら、何かあっても救助にすら行けません。そういった事態に備えて、特に長距離外洋ヨットレースでは衛星携帯電話の利用を推奨しています。しかし、静止衛星を利用した衛星電話の場合、静止衛星のある方角にアンテナを向けないと通信できないため、緊急時など陸上の本部から洋上の各艇に連絡を取ろうとしても、思うように通信できないことがありました。もっと効率的で確実な通信手段はないかと思案していた時、IC-SAT100の存在を知り、導入を決めました。
一斉同報通信で、ロールコールが素早く効率的に
IC-SAT100は、1日2回のロールコールに使用しました。ロールコールとは、船の位置や風向き、異常の有無などを各艇が報告する定時連絡です。本部から指示を出し、全8艇(レース艇7艇+伴走艇1艇)順番に報告してもらいます。以前は衛星携帯電話を使っていましたが、1対1の通信になり全艇と連絡するのに時間がかかることに加え、各艇はお互いの状況をリアルタイムに知ることができませんでした。IC-SAT100は一斉同報通信が可能なため、ロールコールの時間が大幅に短縮されました。また、全ての参加艇に他艇の位置や天候の状況をリアルタイムに共有できたのはとても画期的でした。
嵐の前に、各艇に注意を促すことができた
12月30日~31日にかけて嵐で海が大荒れだったのですが、嵐が来ると分かった時点で選手達に伝えることができたのは大きな成果です。嵐で海難事故が起きた場合、まず近くにいる船が助けにいくのですが、他艇の位置をリアルタイムに共有できたので、そういった事態にも備えることができました。
公平な情報共有が生んだゲーム的な面白さ
IC-SAT100はレースの盛り上がりにも一役買ってくれました。信号を受信すると画面に位置情報(送信者のいる方向と距離)が表示されるのですが、それを見るだけで他艇の位置がわかるため、選手たちはロールコールのたびに順位がわかって一喜一憂していたようです。通信音声も驚くほど明瞭で、選手の声から喜怒哀楽を感じ取ることができるほどでした。大会サポートの立場として、選手の様子をうかがい知ることができたのは、ありがたかったです。
通信系統
IC-SAT100を10台(本部:2台、レース艇7艇:各1台ずつ、伴走艇:1台)導入し、1日2回のロールコール(定時連絡)に使用。室内や船内での通信の場合、必要に応じてオプションの外部アンテナAH-40を使用。
導入実績
【機器構成】
- 衛星通信トランシーバー IC-SAT100×10台
(内訳)
大会本部(横浜):2台(うち、1台は予備)
レース艇:7台(各1台ずつ)伴走艇:1台
【通信プラン】
- 通信範囲:Extra Large
- トークグループ数:1
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※所属などは、取材当時のものです。