アイコム、ヨット単独無寄港無補給世界一周、23歳日本最年少の挑戦を無線機でサポート

アイコム株式会社(大阪市平野区、代表取締役社長 中岡洋詞、東証プライム)は、ヨット単独無寄港無補給世界一周に23歳の日本最年少で挑戦する木村啓嗣(きむら・ひろつぐ)さんを、最先端の海上無線機器でサポートします。

今回当社は、海上用の国際VHF(船舶共通通信システム)トランシーバー1台を、木村さんに提供します。ヨットに積んで、濃霧や荒天、夜間時でも安全に航行できる環境を整えるほか、海上での船舶同士のコミュニケーションを支えます。

木村さんはかねてより、トランシーバーなど4種類の当社製品を、ご自身の船に装備されていました。当社は今回のチャレンジを知り、その夢を後押ししたいと考え、最新のトランシーバーを無償提供することにしました。アイコムが、ヨット世界一周に挑戦する冒険家を支援するのは、今回が初めてです。

現在の単独無寄港、無補給によるヨット世界一周の最年少記録は、冒険家の白石康次郎さんが1994年に樹立した26歳10カ月です。白石さんは当時、176日間で挑戦を成功させています。

その記録に挑む木村さんは、1999年8月26日生まれの23歳です。大分県生まれで、現在は大阪府高槻市の株式会社 浜田に勤務されています。今年(2022年)11月12日(土)に、兵庫県西宮市を出港予定で、約190日間の航海を計画しています。

日本最年少で「ヨット単独無寄港無補給世界一周」に挑む木村啓嗣(きむら・ひろつぐ)さん

木村さん(23歳、1999年8月26日 大分県生まれ)が今回挑戦するのは、「ヨット単独無寄港無補給世界一周」で、航海中に港には寄らず、また一切の食糧や燃料等の補給を行わずに、一人でヨット世界一周を行います。出発日は2022年11月12日(土)を予定しており、兵庫県西宮市の「新西宮ヨットハーバー」から航海をスタートします。出発後は、まずハワイ諸島近辺を進み太平洋を南下し、アメリカ大陸最南端のホーン岬を東向きに通過。その後は、アフリカ大陸方面へと進み、喜望峰(きぼうほう)を通過した後に、オーストラリアやニュージーランド付近を北上し、再び日本へ戻るルートを予定しています。計画では航海の期間は約6か月間です。

現在の「ヨット単独無寄港無補給世界一周」の国内最年少記録は、海洋冒険家の白石康次郎(しらいし・こうじろう)さんが1994年に樹立した26歳10カ月20日です。航行距離は46,115キロメートルで、1993年10月3日から1994年3月28日にかけて176日間で成功させています。

木村さんは今回の挑戦に対して、「多くの方に応援をしていただきながら、0.1%でも成功率をあげるため現在準備に取り組んでおります。まずはスタートラインに立ち無事出発できることを願うばかりです。必ず成功させるという強い意志と、どんなことが起きても諦めない気持ちを忘れずに、皆さんの待つ日本に帰ってきたい思っております。」と話しています。

アイコムが木村さんに提供する無線機について

今回提供するのは、国際VHFトランシーバーの「IC-M510J」で、他船との通信機能など安全な航海をするための機能を搭載している、最新鋭の製品です。

スマートフォンでも操作できるのが特徴で、ヨットのコックピットだけでなく、フォアデッキやベッドルームなどからも操作できます。

同機は、周囲にいる船の位置や針路といった情報をリアルタイムで把握できる「AIS(船舶自動識別装置)」も搭載しています。濃霧や荒天、夜間時での他船との衝突を防ぎ、安全な航海をサポートします。

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