構築図
※ 通信距離は目安です。
※ AES以外の暗号化を使用すると、通信レートは最大54Mbps(理論値)に制限されます。
※ SE-800配下に複数の端末を接続する場合での通信プロトコルはIPv4に限られます。
300Mbpsの超高速通信が可能
IEEE802.11n規格に準拠。最大300Mbps(理論値)の超高速かつ安定した通信を実現します。もちろん、IEEE802.11a/b/g規格対応製品との通信も可能です。
※ AES以外の暗号化使用時には通信レートは最大54Mbps(理論値)に制限されます。
屋外設置が可能な防水仕様
アルミダイキャストの堅牢な筐体は、耐候性に優れた防水構造(JIS保護等級7〈防浸形〉相当)※を実現。屋内外を問わず、過酷な環境下への設置も安心です。
※ 最下部が水面下1mで30分間水中に没しても内部に水が入らないもの。
デュアル構成
2.4GHz帯と5GHz帯の2つの無線ユニットを搭載。同時使用が可能なので、IP携帯電話とPCのネットワークなど、1台で2系統の無線LANを構成できます。
W56を含む多数の接続チャンネル
5GHz帯(W52/W53/W56チャンネル)は19チャンネル、2.4GHz帯では13チャンネルを装備。トラフィックの多いチャンネルを避けたスムーズな通信や、相互干渉しない通信が可能です。
※ 2.4GHz帯を使用する場合は、近接チャンネルからの電波の影響を避けるため、ほかの無線ネットワークから4チャンネル以上離して設定してください。
※ W53/W56チャンネルでは、気象レーダーの電波を検出した場合、自動的にチャンネルを変更するDFS機能が働きます。
※ 電波法令の定めにより、W52/W53チャンネルは屋内でのみ使用できます。
通信速度低下を緩和する機能群
アクセスポイントを複数台設置する環境でも、通信速度の低下を抑える3つの機能を搭載。
- 送信出力可変機能/複数のアクセスポイントを設置した時、出力を調整することでセルサイズを制御し、電波干渉による速度低下を緩和します。
- 負荷分散機能/1台のアクセスポイントに接続する端末の数を制限し、特定のアクセスポイントに端末が集中することによる通信速度の低下を緩和します。
- プロテクション機能/IEEE802.11nドラフトとIEEE802.11a/gのように異なる無線規格の端末を同時接続した場合、干渉による速度低下を緩和します。
アンテナ設定
設置環境や電波干渉に応じて無線通信時に使用するアンテナの本数(1~3本)を選択することが可能です。
仮想AP機能対応
2.4GHz帯/5GHz帯それぞれに8つの仮想AP(VAP)を構築できます。異なるSSIDを設定し、 各仮想APごとに認証方式、暗号方式を利用可能です。また、各仮想APは有線LAN上においてIEEE802.1QVLANタグ方式に対応しています。
WPA・WPA2対応の高度なセキュリティ機能
WPA2-PSK・WPA2(TKIP/AES)に加え、IEEE802.1Xなどにも対応。高度なセキュリティーを実現します。
ギガビットイーサネットに対応
有線LAN部は、1Gbps(理論値)の通信速度を実現する1000BASE-Tに対応しているので、無線通信速度を損ないません。また、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T自動識別、MDI/MDI-X自動識別に対応しています。
WEBブラウザで設定変更が可能
各種設定はパソコンからWEBブラウザを利用して簡単に行うことができます。また、ファームウェアのバージョンアップやデータの初期化、設定保存も可能です。さらにSNMPにも対応しており、機器の管理が容易です。
免許不要
本製品は技術基準適合認定の認証を受けておりますので、無線局などの免許は不要です。
PoE機能対応
IEEE802.3af準拠PoE対応の電源モジュールを搭載しているので、LANケーブルからの電源供給が可能。
AC電源のない場所や高所にも、LANケーブル1本を接続するだけで設置できます。
アンテナ取付に関するご注意
技術基準適合証明を取得していますので、弊社指定以外のアンテナは使用できません。
無線LAN部(802.11a/n準拠〈5GHz帯〉)
サポート規格 | IEEE802.11a/n準拠 (W52/W53/W56対応) (国内標準規格)ARIB STD-T71 |
---|---|
伝送方式 | 直交周波数分割多重方式(OFDM) 単信 |
使用周波数範囲 | 5GHz帯 |
通信速度 | 300Mbps/54Mbps(理論値) |
無線LAN部(802.11b/g/n準拠〈2.4GHz帯〉)
サポート規格 | IEEE802.11g/IEEE802.11b/IEEE802.11n準拠 (国内標準規格)ARIB STD-T66 |
---|---|
伝送方式 | (802.11g/n) 直交周波数分割多重方式(OFDM)単信 (802.11b) 直接スペクトラム拡散方式 単信 |
使用周波数範囲 | 2.4GHz帯 |
通信速度 | (802.11g準拠)54Mbps(理論値) (802.11b準拠)11Mbps(理論値) (802.11n準拠)300Mbps(理論値) |
最大伝送距離(見通し) | 室内:約30m オープンスペース: (802.11b/g) 約150m (802.11a(W56)) 約100m (802.11n準拠) 約100m(SE-800間) ※AH-170(別売)使用時 |
無線LAN部共通仕様
セキュリティ | WPA2、WPA、WPA2-PSK、WPA-PSK、 IEEE802.X/EAP、WEP(64/128/152bit)、 MACアドレスフィルタリング |
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グループ通信 | SSID(ANY接続拒否機能対応) |
送信出力 | 10mW/MHz以下 |
アンテナ | デュアルバンド対応アンテナ(アンテナ数3) |
有線LAN部
サポート規格 | IEEE802.3準拠(10BASE-T) IEEE802.3u準拠(100BASE-TX) IEEE802.3ab準拠(1000BASE-T) |
---|---|
インターフェイス | RJ-45型×1 |
シリアルポート部
サポート規格 | RS-232C準拠 |
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インターフェイス | 専用コネクタ |
一般仕様
本体設定 | Webブラウザ/TELNETシリアルコンソール(専用ケーブルが必要) |
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電源 | PoE (IEEE802.3af準拠 最大11W) |
防水レベル | JIS保護等級7防浸形に相当 |
使用温度範囲 | #11: 0℃~+55℃ (結露しないこと) #12: -20℃~+55℃ 5-95%RH (ただし結露なきこと) 0℃~+55℃ (コールドスタート) ※-20℃~0℃の環境で電源を入れたときには起動確認後、 1時間以上放置してから再起動してください。 |
外形寸法 | 215(W)×77.5(D) ×191(H)mm (本体のみ、突起物を除く) |
重量 | 約3.5kg(ケーブル、取り付け金具を含む) |
アンテナコネクタ | 避雷器内蔵SMA-J型×3 |
ケーブル長 | 約20m |
適合マスト径 | φ40~60mm |
・ IEEE802.11a(J52、W52、W53)は電波法により屋内使用に限定されます。W56は屋外での使用が可能です。
・ 記載している通信距離は通信環境により異なる場合があります。
・ 記載している通信速度は理論最大値ですので実効速度は通信環境により異なります。
※ 定格・仕様・外観等は改良のため予告なく変更する場合があります。
おもな付属品
- LANケーブル(約20m)
- マストクランプ
- Uボルト
- アース線
- 自己融着テープ(15cm×3)など
取扱説明書
ファームウェアなど
種類 | 製品名 | バージョン | 公開日 |
---|---|---|---|
ファームウェア | AP-800 | Version 4.04 | 2018.01.23 |
よくあるご質問
AP-90MR/AP-90M/AP-900/AP-80HR/AP-80M/AP-88C/AP-9000/AP-8000/AP-800/AP-80
- VLANを使用せず、1台のアクセスポイントでゲスト用とオフィス用を別々に運用したいです。可能ですか。
パケットフィルターにより可能です。別々のSSIDを設定していただき、それぞれで端末同士の通信を遮断したり、ブロードバンドルーター以外に通信できないようにすることができます。詳細な設定方法については取扱説明書をご覧ください。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 1122
AP-90MR/AP-90M/AP-900/AP-80HR/AP-80M/AP-9000/AP-8000/AP-800/AP-80
- WEB認証機能により、端末が無線接続後、特定のページを開くようにすることはできますか。
認証ページで認証後、特定のページを開くように設定することは可能です。ただし、認証ページを無くすことはできません。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 1123
AP-90MR/AP-90M/AP-900/AP-80HR/AP-80M/AP-9000/AP-8000/AP-800/AP-80
- アクセスポイントに無線接続した端末が、ブロードバンドルーター以外にアクセスできないようにすることは可能ですか。同一ネットワーク上にあるファイルサーバー等にはアクセスできないようにしたいです。
パケットフィルターにより可能です。設定方法については取扱説明書をご覧ください。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 1124
AP-900/AP-800
- アイコム製イーサネット電源供給ユニット以外からでも電源供給できますか。
IEEE802.3af対応のPoEハブからであれば電源供給できます。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 1191
AP-900/AP-800
- 外部アンテナは1本でも使用可能ですか。
可能です。ただし、アンテナ2本または3本使用時はストリーム数が2×2ですが、アンテナを1本のみ使用する場合は1×1になりますので、通信速度の最高値が半分になります。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 1104
AP-900/AP-800
- 他社のアクセスポイントとAP間通信は可能ですか。
弊社製アクセスポイントは他社製アクセスポイントとのAP間通信に対応しておりません。また弊社製アクセスポイント同士であっても、機種の組み合わせによってはAP間通信に対応しておりません。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 1203
AP-900/AP-80M/AP-9000/AP-8000/AP-800
- 無線クライアント同士の通信を禁止する機能はありますか。
パケットフィルター機能により可能です。詳しくは取扱説明書をご覧ください。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 560
AP-900/SE-900/AP-800/AP-80M/AP-9000/AP-90M/AP-9500/AP-95M
- 無線LAN機器の屋外利用について
無線LAN機器の屋外利用に関しましては、2.4GHz帯もしくは5.6GHz帯をご使用ください。
地域によっては5.2GHz帯の利用が認められることもあります。
5.2GHz帯のご利用にあたっては、管轄の総合通信局の審査および登録申請が必要になります。
詳しくは下記のリンクにあります電波用ホームページの無線LANの屋外利用についてを
ご参照ください。- 更新日時
- 2021/10/07
防塵・防水保護等級(IP)について
防塵・防水について、IEC(国際電気基準会議)やJIS(日本工業規格)で規格化された保護等級を2つの数字で示しています。たとえば「IP67」の場合、1つ目の「6」は固形異物(粉塵など)に対する保護等級を、2つ目の「7」は水の浸入に対する保護等級を表します。保護等級の表示を省略するときは「X」を記載しています。
防塵保護等級
IP6x (耐塵形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の侵入がないことです。 |
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IP5x (防塵形) |
試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
防水保護等級
IPx8 (水中形) |
IPX7を超える防水性能を備えること(具体的な性能は製品ごとに異なります)。 |
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IPx7 (防浸形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
IPx6 (耐水形) |
注水ノズル(内径12.5mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約100リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx5 (防噴流形) |
注水ノズル(内径6.3mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約12.5リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx4 (防まつ形) |
いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響がないこと。 |