約4kmをつなぐビル間通信を実現
干渉を低減する豊富なチャンネル数(13Ch)
2.4GHz帯を使用し、マルチパスの影響を受けにくいOFDM(直交周波数分割多重)変調方式を採用。最大54Mbps(理論値)※1の高速かつ安定したデータ通信が可能 です。また、チャンネルは13chを実装。トラフィックの多いチャンネルを回避して通信できます。※2
※1 通信距離は目安です。周辺環境により大きく異なります。
※2 完全に干渉を回避するには4チャンネル以上離して設定する必要があります。
耐候性に優れた防水構造(JIS保護等級4級相当)を実現
耐候性を考慮し、JIS4(防まつ形)相当の防水性能を実現。水滴などによる不具合の可能性を低減しました。
寒冷地にも適した使用温度範囲
-20℃~50℃の広い温度範囲で動作しますので、寒冷地などへの設置も可能です。
避雷器を内蔵
避雷器を内蔵しているため、アンテナケーブルと本体アンテナ端子間に同軸避雷器を設置する必要がありません。※
※ 長いイーサネットケーブルで配線する場合、イーサネットケーブルの給電部にも避雷対策を施すことをおすすめします。
暗号化による秘匿性を確保
WEP、OCB AESによる暗号化機能で、通信の秘匿性を高めます。
内蔵/外部アンテナを選択して運用可能
アンテナを内蔵。通信距離や用途に応じて豊富な別売オプションアンテナを使用することも可能です。 オプションアンテナ使用時には最大4km※の通信が可能です(AH-166使用時)。
※ 通信距離は目安です。周辺環境により大きく異なります。
無線ブリッジ設定・アクセスポイント設定が可能
他のビル間ユニットのBSSID一覧表から、接続を希望するビル間ユニットのBSSIDを選択することで簡単に無線ブリッジ設定・アクセスポイント設定が可能です(同一SSIDのみから設定可能)。 また、アクセスポイントとしても設定することができます。
設置場所の自由度を高めるPoEに対応
IEEE802.3af規格に対応しており、LANケーブルで電源供給が可能。 AC電源がない場所や高所への設置もLANケーブルのみの接続で可能です。
サイトサーベイ機能搭載
サイトサーベイ機能によって電波干渉しにくい場所への設置が可能です。
かんたんな設定操作
パソコンからWEBブラウザによる各種設定が可能。 ファームウェアのバージョンアップやデータ初期化、設定保存もパソコンから実施できます。
免許不要
技術基準適合認定を受けた無線ユニットを使用していますので、 無線局などの免許や操作するための資格は不要です。
一般仕様
電源 | PoE(IEEE802.3af準拠 最大10W) ※付属SA-4使用時はAC100V±10% 50/60Hz 最大20W |
---|---|
防水レベル | JIS保護等級4(防まつ形)相当 |
使用温度範囲 | -20℃ ~ +50℃ 0℃ ~ +50℃ (コールドスタート) 5 ~ 95%RH (ただし結露なきこと) ※ -20℃~0℃の環境で電源を入れたときは起動確認後1時間以上放置してから再起動してください |
外形寸法 | 約140(W)×53.5(D)×120(H)mm(突起物を含まず) |
重量 | 約830g(本体付属LANケーブル、取り付け金具を含む) |
ケーブル長 | 約5m |
適合マスト径 | φ40~60mm |
本体設定 | Webブラウザによる設定/TELNET |
有線LAN部
通信速度 | 10Mbps/100Mbps(理論値) |
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インターフェイス | 10BASE-T/100BASE-TX対応(MDI/MDI-X自動切替) RJ-45型プラグ×1(ケーブル長約5m) |
透過プロトコル | IPv4(ルーティングモード時) |
無線LAN部
サポート規格 | IEEE802.11b/g 準拠 〈国内標準規格〉ARIB STD-T66 |
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伝送方式 | (IEEE802.11b)直接スペクトラム拡散方式 単信 (IEEE802.11g)直交周波数分割多重方式(OFDM) 単信 |
使用周波数範囲 | 2.4GHz帯 |
通信速度(理論値) | IEEE802.11g 最大54Mbps IEEE802.11b 最大11Mbps |
最大伝送距離 ( 見通し) |
平面アンテナ(AH-166)~平面アンテナ(AH-166)・・・約4km |
セキュリティ | OCB AES[128bit]、WEP[64bit/128bit/152bit] アクセスポイントモード時 IEEE802.1X/EAP、WPA2、WPA、WPA2-PSK、WPA-PSK(使用する暗号化方式はAES/TKIP)、MACアドレスフィルタリング |
グループ通信 |
SSID(ANY接続拒否機能対応) |
※ 定格・仕様・外観等は改良のため予告なく変更する場合があります。
付属品
- イーサネット電源ユニット SA-4
- ACアダプター SA-4用
- マストクランプ
- Uボルト など
電源
マウントブラケット
アンテナ
製品カタログ
カタログ名 | ファイルサイズ |
---|---|
SB-520 | 1.01MB |
取扱説明書
名称 | 製品名 | 補足説明 |
---|---|---|
取扱説明書 Ver.1.03 | SB-520 | |
設置工事説明書 | SB-520 | |
安全上のご注意 | SB-520 | |
設定ガイド | SB-520 |
ファームウェアなど
種類 | 製品名 | バージョン | 公開日 |
---|---|---|---|
ファームウェア | SB-520 | Version 1.13 | 2015.08.31 |
よくあるご質問
SB-5500PA/SB-5500/SB-5100PA/SB-5100/SB-5000/SB-510EA/SB-510/SB-520
- 信号強度(信号レベル)はどれくらいの数値が表示されれば通信可能ですか。
約15以上あれば通信は可能です。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 1223
SB-5500PA/SB-5500/SB-5100PA/SB-5100/SB-510EA/SB-510/SB-520
- 使用するアンテナにより、通信距離はどのように変わりますか。
各種アンテナ仕様比較表をご参照ください。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 423
SB-5500PA/SB-5500/SB-5100PA/SB-5100/SB-510EA/SB-510/SB-520
- 長距離通信モードを使用すると通信距離が長くなるのでしょうか。
「長距離通信モード」を使用しても、通信距離をのばすことはできません。「長距離通信モード」は、通信距離が3km以上の場合に通信を安定させるために設定する項目です。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 1219
SB-510EA/SB-510/SB-520
- アクセスポイントとして使用できますか。
可能です。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 547
SB-5100PA/SB-5100/SB-520
- 1000BASE-Tの速度には対応していますか。
対応しておりません。10BASE-T/100BASE-TXのみ対応しております。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 459
SB-5100PA/SB-5100/SB-520
- 拠点間をブリッジさせつつ、アクセスポイントとしても使用したい。可能ですか。
アクセスポイントモードで動作させると、ブリッジ通信とアクセスポイント通信が可能です。(SB-5100PAのWireless1除く)
ただし、指向性のアンテナを使用すると、指向のない方向との通信はできません。また、通信速度は端末の台数分減衰します。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 1216
SB-520
- 「寒冷地対応」とありますが、具体的には、どのように運用すればいいのですか。
-20℃~0℃の環境で電源を入れたときは、[PWR(緑)]ランプの点灯、設定画面へのアクセスを確認後、1時間以上放置してから再起動してください。0℃を超える環境で電源を入れたときは、すぐに使用できます。
なお、付属の電源供給ユニット「SA-4」の動作環境温度は0℃~40℃ですので、ご注意ください。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 566
SB-520
- アイコム製イーサネット電源供給ユニット以外からでも電源供給できますか。
IEEE802.3af対応のPoEハブからであれば電源供給できます。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 1108
SB-520
- 情報表示→無線UNIT→パケット情報の「受信」項目にある「エラー」欄の数値がとても多いです。ブリッジ通信に問題が発生していますか。
この値は、ブリッジの通信相手ではない周囲の無線機器から受信した全てのパケットで、受信不能であったパケットの個数を示します。ブリッジの通信相手からの受信に失敗したパケット数だけを示しているわけではなく、「エラー」欄に表示されるパケット数からは、通信状態そのものを直接判断することはできません。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 1110
SB-520
- 情報表示メニューの端末情報で受信レートが1Mbpsしか出ていません。
実際にデータが流れていない時(無通信状態)は、最低レートでの動作となります。データが流れるとレートは上がります。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 784
SB-520
- 内蔵アンテナを使用して通信しています。通信地点に高低差があるときはどうすればよいですか。
MB-89(角度可変アダプター)をご使用していただき、お互いのアンテナの向きを合わせてください。
- 更新日時
- 2017/05/29
- 文書ID
- 427
SB-520
- IPアドレスがわからなくなったのですが、調べる方法はありますか。
調べる方法はありません。初期化して、すべての設定内容を再設定くださいますようお願いいたします。
- 更新日時
- 2019/02/04
- 文書ID
- 1313
SB-520
- SB-520 から SA-4(またはPoEハブ) までのイーサネットケーブルは、市販品を使用しても問題ないですか。
付属しているイーサネットケーブル(5m)、もしくは別売品のOPC-1222A(20m)のいずれかを必ずご利用ください。
これら以外は、本体に十分な電源電圧を供給できない恐れがあり、また防水性能についても保証できません。
- 更新日時
- 2019/02/04
- 文書ID
- 1312
防塵・防水保護等級(IP)について
防塵・防水について、IEC(国際電気基準会議)やJIS(日本工業規格)で規格化された保護等級を2つの数字で示しています。たとえば「IP67」の場合、1つ目の「6」は固形異物(粉塵など)に対する保護等級を、2つ目の「7」は水の浸入に対する保護等級を表します。保護等級の表示を省略するときは「X」を記載しています。
防塵保護等級
IP6x (耐塵形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の侵入がないことです。 |
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IP5x (防塵形) |
試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
防水保護等級
IPx8 (水中形) |
IPX7を超える防水性能を備えること(具体的な性能は製品ごとに異なります)。 |
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IPx7 (防浸形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
IPx6 (耐水形) |
注水ノズル(内径12.5mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約100リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx5 (防噴流形) |
注水ノズル(内径6.3mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約12.5リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx4 (防まつ形) |
いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響がないこと。 |