航行時の危険と、海上通信機器でできる安全対策

船で海へ出るということは、様々なリスクを伴います。航行中に発生するトラブルは、最悪の場合乗員の命にも関わります。航行時に起こりうる危険と、アイコムの海上通信機器でできる安全対策をご紹介します。

プレジャーボートのリスク

① 機器のトラブル

エンジン、バッテリー、プロペラ、舵などのトラブル

② 火災

調理器具、エンジン、電気系統からの発火や爆発

③ 転覆

波浪や急旋回などにより船舶が復原力を失ったことによる転覆や横転

④ 浸水

波浪や船体の亀裂により船内に海水が侵入

⑤ 乗揚げ

浅瀬、岩礁、定置網などへの乗揚げ

⑥ 衝突

他の船舶や防波堤などとの衝突

⑦ 乗員の負傷

船上での負傷や体調不良

⑧ 乗員の落水

波浪を受けた際の船体の動揺などによる乗員の水中への転落

アイコムの海上無線機器でできる、安全のための対策

エンジントラブルなどによる、運航不能に備える国際VHFトランシーバー

  1. プレジャーボートのトラブルは、エンジンの故障や燃料不足などによる運航不能が9割を占めています。このようなトラブルは、発航前の検査や点検、日頃の保守整備によって、防止することができます。しかし、航行中にこのようなトラブルが発生し、自力で解消できない場合には、救助の要請を行う必要があります。携帯電話の通話圏外となることの多い海上でも、国際VHFトランシーバーなら付近の船舶や海岸局に直接を呼びかけることができます。浸水や転覆などの緊急事態にはDSC機能のある国際VHFトランシーバーのDISTRESSボタンを押すだけで、応答があるまで繰り返し遭難信号を発信しつづけます。もしもの事態に備え、国際VHFトランシーバーは必ず設置しましょう。

衝突や乗揚げ事故に備える簡易型AIS(自動船舶識別装置)

プレジャーボートの事故の過半数は、衝突事故や乗揚げ事故です。事故の原因の一つとして、プレジャーボートが他船から見えづらいことが挙げられています。また、プレジャーボートが錨泊中や漂泊中し釣りなどを行う際に、航行している他船への見張りが低下している状況で多く起きています。このような事故の対策としては、見張りをサポートするAISの活用が有効です。

AIS受信機では
・他船の船舶情報を取得し、船名、船速、進路、位置、船長、船幅を表示
・マリンレーダーでは探知が困難な灯台やブイなどの航路標識を表示
・他のAIS搭載船が自船に接近した場合に作動する衝突警報アラーム
・荒天時においても、雨や波の影響を受けず、他船の位置や進路を確認可能

送受信可能なAISトランスポンダーでは
・自船の船舶情報を発信しながら、他船の情報を取得できる
・他船からも自船の存在を認識してもらえて衝突回避
・海上保安庁から海難情報や気象海象情報等の各種航行安全情報が得られる

落水事故に備えるMOB機能

小型船舶のデッキの上では、乗員のライフジャケットの着用が船長の義務となっています。一旦落水事故が起きると、人命にかかわる重大な事故になってしまうため、一刻も早い転落者の発見と救助が必要です。そのような、乗員の落水事故に活用できるのが、MOB(落水者)機能です。GPS位置データを活用し、落水地点をマークし、自船を落水地点にもどすことができます。海上で風浪を受け続けるボートでも、マーク位置を目安に落水者を捜索できるので、落水者救助に役立ちます。

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