このクラスでもIF DSPを採用
HFエントリークラスであるIC-7200にもIF DSPを採用。デジタルIFフィルターやデジタルツイン PBT®、マニュアルノッチフィルターなど、上級機に匹敵する先進のデジタル機能を実現しています。
DSPによるAGCループ内処理
各種デジタル機能は、AGCループ内で処理。目的信号に対し確実にAGCを動作させることができます。これにより、フィルター外の強力信号によるブロッキングを根本的に排除しています。なお、AGCの時定数はFAST/SLOW及びAGC-OFFを選択できます。
デジタルIFフィルター
デジタルIFフィルターは、上級機に迫る切れを実現しています。また、運用バンド、バンドコンディションなど、状況に応じてフィルターのシェイプをSSB、CWでそれぞれ2種類(シャープ/ソフト)からセレクトすることが可能。RTTYの解読に威力を発揮するツインピークフィルターも装備しています。
デジタルツイン PBT®
上下から同時に混信を受けた場合に威力を発揮するデジタルツイン PBT®を搭載。上下の一方から混信を受けた時には、IFシフトとしても使用することができます。アナログフィルターでは到底実現できない切れ味とフレキシブルな混信対応力を誇っています。
ノッチフィルター
マニュアルノッチフィルターの減衰量は70dB以上。しかも、AGCループ内で処理しているため、強力なビートもAGCに影響を与えることなく減衰させることができます。もちろん、オートノッチも搭載しています。
ノイズリダクション&ノイズブランカー
ノイズリダクションは抑圧レベルを0~15の範囲で自在に設定することが可能。 また、ノイズブランカーはブランク時間の幅を1~100、除去レベルを0~100の範囲で可変することができるため、あらゆる状況に対応することが可能です。
音声合成機能を標準装備
運用周波数とモードに加え、Sメーターレベルを音声で確認することができます。また、言語(和/英)や発声スピード(hi/low)の選択、音量の調整も可能です。
周波数安定度 ±0.5ppmを実現
このクラスとしては最高水準の周波数安定度±0.5ppmを達成。高い周波数安定度が求められるRTTY運用も快適です。
USB端子を装備
背面にはUSB端子を装備。パソコンと接続することで、従来の周波数制御に加え、受信音を録音したり、あらかじめ録音しておいたメッセージを送信するなど、アプリケーションの開発により、さらに操作性を進化させることができます。もちろん、従来のCI-Vリモート端子も装備しています。
高性能スピーチコンプレッサー
先進のDSP処理によるデジタルRFスピーチコンプレッサーを搭載。トークパワーをアップさせるためにコンプレッションレベルを上げた場合でも、高音質を維持します。
多彩なCW機能
CWフルブレークイン対応、CW受信リバース機能など、CW機能も充実。CW運用を重視するユーザーにも満足していただける機能を装備しています。
優れたC/N特性を実現するDDS回路
DDS(Direct Digital Synthesizer)回路を採用することで、大幅なC/N比の改善を実現。内部ノイズの少ないハイクオリティな送受信を可能にしています。
安定した100W出力を実現(IC-7200)
MOS FET RD100HHF1をプッシュプルで使用したPA部、2つのクーリングファンによる効率的な空冷により、安定した100W運用を可能にしています。
フィールドにマッチするフロントデザイン
従来のHFマシンのイメージを一新する独自のフロントデザイン。堅牢性を誇示するハンドル(オプション)、フロントに配置されたスピーカー、操作性を重視したツマミ類の形状など、フィールド運用※を強く意識したデザインです。
※IC-7200(100Wタイプ)は、フィールド運用(移動運用)ではご使用いただけません。IC-7200M/Sをご使用ください。
確実な操作を可能にする独自のツマミ&ダイヤル形状
屋外でも確実に操作できるよう、凹凸を深くしたダイヤルとツマミ類。スイッチ類も、可能な限り大型化を図り、操作性を向上させています。
フロントスピーカー&テンキーを採用
聞き取りやすいフロントスピーカーを採用。さらに、コンパクトサイズながら、テンキーを装備し、操作性を高めています。
移動に便利なハンドル&キャリングハンドル
持ち運びに便利なハンドル(オプション MB-116)とキャリングハンドル(オプション MB-117)をラインナップ。より安全かつ容易にマシンを移動させることができます。モービルブラケット(オプションMB-118)もご用意しています。
その他の機能
- ・RIT
- ・VOX
- ・表示部バックライト (Off/Hi/Lo)
- ・CI-V対応
- ・メモリーチャンネル 201ch
- ・受信アッテネーター
- ・受信プリアンプ
- ・ダイヤルロック
- ・非常通信連絡設定周波数(4630kHz)対応
- ・オートTS機能
- ・最小周波数分解能1Hz
- ・バンドスタッキングレジスター
- ・Po/SWR/ALCメーター
背面パネル
一般仕様
周波数範囲 | 受信周波数 (動作範囲) 30kHz~60.000MHz (保証範囲) 0.5MHz~29.700MHz 50.000MHz~54.000MHz 送信周波数 1.8MHz帯から50MHz帯までの全アマチュアバンド、および4630kHz |
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モード | CW、SSB、RTTY、AM |
メモリーチャンネル数 | 201ch (通常メモリー199ch、スキャンエッジ2ch) |
アンテナインピーダンス | 50Ω(不均衡) |
アンテナ端子 | M型1系統 |
電源電圧 | DC13.8V±15% |
使用温度範囲 | -10℃~+60℃ |
周波数安定度 | ±0.5ppm以内(+0℃~+60℃) |
消費電流 | (DC13.8V時) 受信待ち受け 約1.3A 受信時最大 2.0A 送信時最大 22A |
外形寸法 | 241(W)×84(H)×281(D)mm(突起物を除く) |
重量 | 約5.5kg |
送信部
送信出力 | HF/50MHz帯 SSB/CW/RTTY : 2W~100W AM : 1W~25W |
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変調方式 | SSB/平衡変調 AM/低電力変調 |
スプリアス発射強度 | スプリアス領域 HF帯/-50dB以下 50MHz帯/-63dB以下 帯域外領域 HF帯/-40dB以下 50MHz帯/-60dB以下 |
搬送波抑圧比 | 50dB以上 |
不要側波帯抑圧比 | 50dB以上 |
受信部
受信方式 | トリプルスーパーヘテロダイン方式 | ||||||||
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中間周波数 | 第一:64.455MHz 第二:455kHz 第三: 15.625kHz |
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受信感度(TYP) プリアンプON フィルターシェイプ「SHARP」時 (10dB S/N) |
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選択度(TYP) (SBB/CWは「SHARP」選択時) |
SSB(BW=2.4kHz) 2.4kHz以上/-6dB 3.6kHz以下/-60dB CW(BW=500Hz) 500Hz以上/-6dB 900Hz以下/-60dB RTTY(BW=350Hz) 350Hz以上/-6dB 650Hz以下/-60dB AM(BW=6kHz) 6.0kHz以上/-6dB 15kHz以下/-60dB |
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スプリアス妨害比 | 70dB以上(50MHz帯はIFスルー除く) | ||||||||
低周波出力 | 2.0W以上 (13.8V、8Ω、10%歪率時) | ||||||||
低周波負荷インピーダンス | 8Ω |
※定格はJAIA(日本アマチュア無線機器工業会)測定法によります。
※定格・仕様・外観等は改良のため予告なく変更する場合があります。
おもな付属品
・アップ/ダウンスイッチ付きハンドマイクロホン(HM-36)
マイクロホン
外部スピーカー
SP-10
外部スピーカー
キャリングハンドル
MB-116
ハンドル
MB-117
キャリングハンドル
アンテナチューナー
外部機器
CT-17
CI-Vレベルコンバーター
変換ケーブル
OPC-598
AT-180用ACC13ピンロングケーブル(7m)
希望小売価格 3,850円
(税抜価格 3,500円)
製品サポート・ニュース
製品カタログ
カタログ名 | ファイルサイズ |
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IC-7200 | 1.17MB |
取扱説明書
名称 | 製品名 | 補足説明 |
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取扱説明書 | IC-7200 |
ファームウェアなど
種類 | 製品名 | バージョン | 公開日 |
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USBドライバー | IC-7100/IC-7200/IC-7300/IC-7410/IC-7600/IC-7610/IC-7850/IC-7851/IC-9100 | Version 1.20 | 2017.10.05 |
USBドライバー | IC-7100/IC-7200/IC-7300/IC-7410/IC-7600/IC-7610/IC-7850/IC-7851/IC-9100/IC-9700 | Version 1.30 | 2018.06.07 |
USBドライバー | IC-7100/IC-7200/IC-7410/IC-7600/IC-9100 | Ver. 1.10 | 2013.04.12 |
ドライバ | IC-7200 | Ver. 1.00 | 2008.09.17 |
USBドライバー | IC-7200/IC-7600 | Ver. 1.00 | 2009.02.21 |
コントロールソフトウェア | RS-BA1 Version 2 | Version 2.70 | 2024.08.28 |
よくあるご質問
IC-7000/IC-703/IC-7100/IC-7200/IC-7300/IC-7400/IC-7410/IC-756PROIII/IC-7600/IC-7610/IC-9100/AH-4
- AH-4は1.9MHz帯の通信に使用できますか。
AH-4の対応周波数帯は、3.5~50MHz帯です。1.9MHzは対応していません。
- 更新日時
- 2021/05/13
IC-7000/IC-7100/IC-7200/IC-7300/IC-7410
- 付属品にあるACCソケット用のプラグ(ケーブル付き13ピンプラグ)をもう1個入手したい。
補修部品として購入できます。サポートセンターのメールフォームよりでご依頼ください。
※直接発送させて頂く場合は、代引きとなり代引き送料(1,320円(税込):手数料/梱包料込)のご負担をお願いいたします
部品名 OPC-596
部品番号 8900006110
価格 1,760円(税込)
- 更新日時
- --/--/--
IC-7000/IC-7100/IC-7200/IC-7300/IC-7400/IC-7410/IC-756PROIII/IC-7600
- 移動する局として免許申請したいので、100Wタイプを50Wに改造したい。
改造のご依頼は、機器をお買い上げいただきました販売店、または弊社「紀の川事業所リペアセンター」に送って下さい。改造料金 7,700円(税込)および送料はお客様のご負担となります。
改造後は50W出力に改造したことを証明する修理明細書を発行しますので、その修理明細書を添付して免許申請を行って下さい。自作機扱いの申請とはなりますが、改造方法などの面倒な資料の提出は必要なく、JARL登録機種同様の簡素な手続きにて、JARDやTSS株式会社の保証を受けて免許申請することが可能です。
・改造後の出力調整に専用の冶具と測定器が必要なため、お客様への改造資料のご提供は行っていません。
・一度改造すると、元の送信出力に戻しても技術基準適合証明機種には戻りません。
- 更新日時
- --/--/--
IC-7200
- 車載設置時、ヒューズホルダーが邪魔して、DCケーブルが通せない。
車載用トランシーバーでは、安全面を優先し、トラブル時にできるだけバッテリーに近い位置で電流を遮断するため、コネクタから遠い側にヒューズホルダーを付けています。
IC-7200では、ブレードヒューズを採用しており、ヒューズホルダーが大きいため、狭いスペースを通すことは難しいかと思います。
これを解決するには、ピンセット等を使用し、DCコネクタ部分の金属ピン(4本)を一旦抜いて、狭いスペースを通してから、再度ピンをコネクタにはめるという方法があります。細かい作業になりますので、十分に注意して行ってください。
- 更新日時
- --/--/--
IC-7200/IC-7000/IC-7000M/IC-7000S/IC-7410
- 予備のDC電源ケーブルを購入したい。
純正DCケーブル(ヒューズホルダー付き)は補修部品として購入できます。
サポートセンターのメールフォームよりご依頼ください。
※直接発送させて頂く場合は、代引きとなり代引き送料 1,320円(税込):手数料/梱包料込)のご負担をお願いいたします
部品名 OPC-1457-1
部品番号 8900021450
価格 3,080円(税込)
- 更新日時
- --/--/--
防塵・防水保護等級(IP)について
防塵・防水について、IEC(国際電気基準会議)やJIS(日本工業規格)で規格化された保護等級を2つの数字で示しています。たとえば「IP67」の場合、1つ目の「6」は固形異物(粉塵など)に対する保護等級を、2つ目の「7」は水の浸入に対する保護等級を表します。保護等級の表示を省略するときは「X」を記載しています。
防塵保護等級
IP6x (耐塵形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の侵入がないことです。 |
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IP5x (防塵形) |
試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
防水保護等級
IPx8 (水中形) |
IPX7を超える防水性能を備えること(具体的な性能は製品ごとに異なります)。 |
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IPx7 (防浸形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
IPx6 (耐水形) |
注水ノズル(内径12.5mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約100リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx5 (防噴流形) |
注水ノズル(内径6.3mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約12.5リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx4 (防まつ形) |
いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響がないこと。 |