ID-1のUSBにパソコンを接続し、付属のソフトを動かしますと図1のようなコントロール画面が表示されます。取扱説明書に従ってそれぞれのボタンをパソコンで操作するとそれぞれの機能で動作します。付属のコントローラRC-24でも操作できますが、パソコンでの操作の方が使いやすく便利です。

図1 パーソナルコンピューターによるコントロール

このUSBを使った信号は既に述べたように通信のプロトコルと直接関係なく、単にID-1の操作をパソコンで行うコントロールコマンドです。このコントロールコマンドを使っての色々なアプリケーションが考えられます。

この図2はアプリケーションとして、ID-1を使ってレピータサイトへ接続しモデムで有線回線に接続してJARLのホームページへアクセスした想定図です。このようにインターネットへ接続するアプリケーションや例えばサーバーに設置したメール機能やアマチュア無線のデータベースのアーカイブへのアクセス等考えられます。

図2 インターネットとサーバーへのアクセス

音声系通信のデータフレームへの対応はID-1ではまだできていないことを述べましたが、今後の機器では図3のような小さな静止画を音声系通信と同時に送ることが考えられます。携帯電話に使われている小型のカメラは96x96画素程度のもので、つまり10,000ビット以下程度のため、この静止画は4~5秒位で送ることができます。

また、GPSの位置情報を音声と同時に送るアプリケーションも面白いかも知れません。今後応用は色々考えられると思います。

図3 音声パケットのデータフレームを使った短いデータ通信