[写真クラブ]

TBS系列のラジオ局のネットのことをJRN(Japan Radio Network)というが、浅井さんが現役時代、JRNの部長会議等でよく顔を合わせる他局の仲間から、定年退職後、「JRNのカメラのクラブを作ろう」という声が上がり、TBSのOBが中心になって写真クラブが設立された。写真に興味のあった浅井さんはすぐに加入した。

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撮影会に参加中の浅井さん。滋賀県の金剛輪寺にて。

このクラブは、TBS系列局をリタイアした、北海道から九州までの広範囲に分布するメンバーで構成され、年に2回、2泊3日の撮影旅行に出かけている。浅井さんが退職してすぐにできたクラブなので、浅井さんはもう10年以上加入し、全国各地で行われる撮影旅行に、ほとんど毎回出かけている。行き先も北海道から九州まで全国を周り、地元に近いメンバーが幹事を担当することになっているため、阿蘇で撮影旅行を開催したときは浅井さんが幹事を務めた。

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北海道での撮影会に参加中の浅井さん。

この撮影旅行には、毎回、14、5人のメンバーが集まる。現地での移動の足は、メンバーの車への便乗の他、レンタカーを借りたり、時にはマイクロバスを借りたりすることもある。「九州では阿蘇の他に、大分と、長崎の五島列島でやりました」、「また北海道へは何度も行きました。最近、病気で飛行機に乗れなくなったメンバーが出たため、中部や東北地方が多くなりました。なるべくそのメンバーが車で移動できる範囲でやるようにしているからです」と浅井さんは話す。

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公共スペースを借り、写真を展示することもある。

[ゴルフ]

浅井さんは写真の他に、ゴルフの趣味も持っている。しかし浅井さんがゴルフを始めたのは遅く、30歳を超えてからだった。その後、リタイアするまで30年近く続けた。リタイアしてからはあまり行かなくなったが、「体の調子が悪い訳ではなく、年を取ってスコアが伸びなくなったからです」、「ハンデキャップは19で、上がりもしませんし、下がりもしません。時々100を打つことがあるようになり、行く気がなくなってきたのです」と話す。

いまでもゴルフクラブは持っており、ゴルフ会員権も2つ持っているが、「値段が下がってしまったので、売るに売れません」と話す。浅井さんは、ゴルフをやめると宣言した訳ではなく、上記のような理由のために、誘われても断ることが多くなり、そのうちにだんだん誘いが来なくなって、自然にコースから遠ざかってしまったという。

[グラウンドゴルフ]

ゴルフに行かなくなった代わりに始めたのが、グラウンドゴルフである。グラウンドゴルフとは、1982年に鳥取県でルールが作られた競技で、その後全国に普及していった。その名のとおり、芝生のゴルフ場ではなく公園などのグラウンドを使って行うゴルフに似た競技である。実際には、ゴルフのパターに似たグラウンドゴルフ専用のクラブを使い、ゴルフボールより一回り大きいボールを打って、旗の立ったリング状のホールポストにボールを入れるまでの打数を競う内容である。

グラウンドゴルフは8ホールが標準とされ、長いホールで距離50m、短いホールで15mと決まっている。コースには50mのホールを2つ作らないといけないため、実際には小学校のグラウンドの半分くらいの広さが必要で、街中のどこの公園でも簡単にコースがつくれるという訳ではない。なお、1打目がホールポストに入ることをゴルフと同じでホールインワンと言うが、このホールインワンはしょっちゅうあり、「1人が1ラウンドで2、3回出すことも珍しくありません」と浅井さんは話す。

グラウンドゴルフの競技者のほとんどはリタイアしたお年寄りで、浅井さん達のグループ「楡木2町内グラウンドゴルフ愛好会」は、町内に居住する方なら、性別、年齢を問わず参加でき、グラウンドゴルフを通じて健全なレクレーションの振興を図り、会員相互の親睦と融和をもって明るい町内作りに寄与することを目的として、2003年に約40人のメンバーで設立された。当時はグラウンドゴルフが全国的にブームとなっており、町内住民から、「我々もやろうじゃないか」という声が上がり始まったという。浅井さんは創立時からのメンバーで、現在は、会計とパソコンができることから事務全般を引き受けている。

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近所の七城温泉にあるグラウンドゴルフ場にて。

[毎週3回の競技]

浅井さんは毎週3回、月曜、水曜、土曜の午前中に、近所の公園でグランドゴルフを楽しんでいる。いつも、だいたい8時半頃からはじめ、2ラウンド(合計16ホール)回って、11時頃には自宅に帰ってきている。公園に着くと、まずホールポストなどを設置して、コースをセットするが、ポストを立てる位置にはあらかじめ印をつけてあるので、いちいち距離を測ったりすることはなく、手際よくコースが造られていく。競技が終われば、ホールポストなどを片付けて解散する。

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小学校のグラウンドを借りて開催された地域大会に参加中。

浅井さんの住む地域では、現在ゲートボールは流行っていないという。理由は、ゲートボールはグループ競技なので、うまくいかない場合に人の責任にしてしまい、その結果、喧嘩になることがあるが、グラウンドゴルフは個人競技のため、失敗したら自分の責任なので、喧嘩にならないからだと説明する。