今回はBluetoothスピーカー(ポータブルタイプ)を紹介します。100円ショップのダイソーの扱いで500円(税別)の値付けでありながら、スマートフォン時代のお役立ちグッズとしてBluetoothスピーカーは人気があります。
 

▲ Bluetoothスピーカー(ポータブルタイプ) SR9910

 Bluetoothスピーカー(ポータブルタイプ) SR9910

化粧箱(本体が入った箱)に赤色で500円(税別)がひときわ目立つ商品です。100円ショップでは高額帯に属しながら利用価値の高いBluetoothスピーカーが500円なら「安い!」との印象から人気が高まっているようです。少し前の販売で評判を呼んだ「防滴タイプのBluetoothスピーカー」600円はバスルームに持ち込んで音楽を聴く用途で売れましたが、あの防滴タイプと一線を画した「ポータブルタイプ」と銘打ち、新しく販売が始まりました。防滴構造ではないためバスルームには持ち込めませんが、Bluetoothスピーカーの用途を考えずに、とりあえず新しい物好きの血が騒いで即座に購入しました。 
 


▲ 商品が入っている箱のサイズ140×80×40(mm)

主な仕様

Bluetoothスピーカーの箱には、本体と共にUSB充電コードと取扱説明書(英語と日本語)が同梱されていました。次にSR9910の主な仕様を掲げておきます。
 

デバイス名 SR9910
Bluetooth 5.0
サイズ 約120×79×39(mm)
スピーカー出力 3W 4Ω
周波数 20Hz-180kHz
シグナル雑音比 65dB
インピーダンス
内蔵電池 3.7V 500mAh
再生時間 2.5時間(最大音量で)
充電時間 3.5時間
作動範囲 10m


操作ボタンは4つ

本体上部に操作ボタンがあり、上部の記号が操作部でM ― +  > の記号が押しボタンになっています。一見して、何かのロゴかと思いましたが、取扱説明書に「操作ボタン」と説明がありました。裏面左からUSBメモリスロット、その下にmicro SDカードスロット、真ん中に充電ポート、右側が電源スイッチを左にスライドするとONになります。技適マークの印字もしっかりあり安心です。

M micro SDカード・USBメモリ切替ボタン
― 長押し:音量マイナス / 短く押す:次の曲へ
+ 長押し:音量プラス / 短く押す:次の曲へ
> 再生 / 一時停止、電話に出る / 切る
 



▲ 操作ボタン
 


▲ 裏面 左からUSBメモリスロット、その下にmicro SDカードスロット、真ん中に充電ポート、右側が電源ON/OFF

初めは充電から

初めは付属の充電コードを使用して「AC充電器自動判別機能付」(ダイソー)出力5V、2.1Aに接続しました。もちろんパソコンのUSBポートへ接続するもよし、適当な規格(DC5V、1A )の充電器(5V、1A) が流用できます。ここに紹介の「AC充電器自動判別機能付」は300円(税別)です。
 


▲ 収納型コンセントを備えたAC充電器(ダイソー)

Bluetoothのペアリング

電源スイッチをスライドしてONにすると女性の声で「Bluetooth mode」と大きな音で流れます。そしてスマートフォンまたはタブレット、パソコンのBluetooth modeをONにして、デバイス名のSR9910をペアリングして完了します。



▲ PCの設定から更新とセキュリティ、Bluetoothとその他のデバイスからSR9910追加する



▲ SR9910 音声、音楽に接続済み画面

micro SDカードモードの再生

micro SDカードをスロットに差し込むと、自動的にデータを読み取り再生します。同じようにUSBメモリをUSBメモリスロットに差し込むと自動的に読み取り再生します。私はとりあえずBluetoothスピーカーの音質を知りたくてパソコンをアマゾン・ミュージックに接続してポップ・クラッシックを聴いてみました。スピーカーの直径40mmが1個、樹脂製のセンターキャップとウレタンエッジが使用された音楽再生用のユニットでした。音質はキレがよい反面、低域がスカスカなのはやむを得ないところです。OnlineとーきんぐNo.216 「Raspberry Pi Zero W プロジェクトキット」(8cm 5W)の音質と比べてもそん色がありません。評価が良かった理由として、Bluetoothスピーカーが密封型の箱に入っているために中広域がよく出ていると思われます。



▲ SR9910とmicro SDカード

内部をのぞく

ネットサーフィンで見つけた「SR9910の分解レポート」を参考に分解を試みました。はじめにスピーカーを覆うサランネットを傷つけずに取り外すのがコツのようで、サランネットとケースの隙間に精密ドライバー(マイナス)を四隅にそっと差し込み、サランネットを貼った樹脂板を徐々に浮かせると内部が見えてきます。4Ω、3Wのスピーカーとリチウムイオンポリマー電池3.7V、500mAhを搭載し、アンプ部はステレオで左チャンネルのみスピーカーにつながっています。右チャンネル用のスピーカーがないので、スピーカーをつなぐと動作するかもしれないという期待はありますが確認していません。



▲ スピーカーを覆うサランネットを除くとこのように。スピーカー1個のモノラルタイプ



▲ 内部にスピーカー、アンプ基板、バッテリー(3.7V、500mAh)が出てきた。

まとめ

操作は易しく、音質・音量ともにイージーリスニング用途としては満足しており500円+税のコストパフォーマンスはお買い得感にあふれています。ノートPCやタブレットPCの外部スピーカーとして3Wの出力は十分であり、小型で軽量ともあってタブレットPCと一緒に携帯しても苦になりません。さらにスマホと連携してBGMに利用できますので用途は広がります。折しもアイコムからBluetooth通信に対応した新製品ID-52が発表されました。これはオプションのBluetooth対応ヘッドセットVS-3の使用やワイヤレス接続で操作性をいっそう向上させました。


参考資料

BLUETOOTH SPEAKER (Portable Type) 取扱説明書
「SR9910型 - ダイソー500円Bluetoothスピーカーの調査と分解」 HMcircuit