友人からLineに新型ノートパソコンの写真が送られてきました。「ファンレスなのでベッドで安心して操作ができる」とTECLAST F7 Plusの購入動機を語っていました。そこで、TECLAST(テクラスト)というブランドに興味を覚えて調べると、広州商科信息科技有限公司が有するブランドで資本金が2,050万元(約3億円)、従業員800人、タブレットとノートPCを製造・販売する中堅企業でした。次にF7 Plusがどのような製品かネットにて検索しました。

 


▲友人から送られてきたWindows 10ノートPC (F7 Plus) の写真

F7 Plusの仕様 OS:Windows 10 Home(日本語対応)
CPU:Intel Celeron N4100  / RAM:8GB
HDD / SSD:256GB(SSD)SSD換装可
ディスプレイ:14インチ / IPS方式液晶
解像度:1920×1080 / フルHD
Wi-Fi 802.11 ac / Bluetooth 4.0
USB 3.0×2 mini-HDMI×1 Micro SDスロット×1
イヤホンジャック×1  DC×1 マイクロSD カードリーダー
サイズ: 33.10 × 22.00 ×1.49 (cm)  最薄部7mm
重量:1.5kg
バッテリー:6500 mA h ( 約8時間 )
価格:47,800円

F7  PlusのCeleron N4100(4コア)はIntel Core mやIntel Core iシリーズのプロセッサーに及ばないがサブのPCとしてWebの閲覧や動画の視聴、Officeの操作なら問題なく使えます。日本製PCの手厚い仕様に慣れた人を戸惑わせるに十分ですが、基本をきちんと押えた世界標準仕様のシンプルなPCに好感が持てます。

SSDの換装に注目!

F7 PlusのHDDが256GBのSSD搭載とSSDスロットにM.2 SSDの採用していることに注目し、SSDの換装(交換)を計画しました。M.2 SSDはエムドットツーと読み、コンピューターに内蔵する拡張カードにおける接続端子の規格です。接続にはスロット形状を採用して、基板がむき出しの形状が一般的でタブレットやウルトラブックの普及に合わせて、ストレージ用面積を小型化しました。ただし、M.2スロットでも基板の長さや転送速度が異なり、コネクタの場所とピン数が違うので注意が必要です。ここではB & M Key edge connectorを選びました。

 


▲F7 Plusの底部(裏側)にSSDスロットがあり、256GBのSSDを取り出したところ

割引クーポンに違いが

Amazon co.jpでの価格が48,650円、「これに12,150円の割引クーポンが付いて、送料込みの価格が36,500円の値付けが購入を後押しした」と友人が語っていました。25%の割引が本当か閲覧すると40,558円のタイムセールを行っていました。これでは心が動きません。翌日、F7  Plusを検索すると5%割引クーポンがついていました。どのような仕組みで価格が変わるのか訝しく思いながら、さらにF7  Plusの価格を調べると12,200円の割引クーポン付き36,450円(送料込み)に出会い、熟慮する間もなく注文しました。支払いに進むと計算書にまぎれもなく36,450円と記されていました。

F7 Plus到着!

注文の翌日、AmazonからF7  Plusが頑丈な紙製(厚み3ミリ)のケースに収まって届きました。F7 Plus本体とACアダプター、そしてWindowsクイックユーザーガイド(日本語対応)が同梱されており、ACアダプターをつないで充電しました。次にSSDスロットの場所を確認し、電源スイッチをオンにして初期設定を行いました。日本語を選択し、Wi-Fiに接続、PCが使えるようになりましたので、まっさきにスタート―設定―更新とセキュリティを開きWindows Updateを行います。Windows 10、バージョン 1909 の機能更新プログラムに至るまでかなりの時間がかかりますが、動作チェックと考えてアップデートを行います。これが済むとF7 Plusの正常な動作が確認できますので、SSD 1TBの換装へと進みます。
 


▲頑丈な紙製ケースに収まってF7 Plusが届いた

SSD換装に必要なパーツ

SSDの載せ替えに必要なパーツを用意します。

  1. Western Digital WD Blue 内蔵SSD
    M.2-2280 3D NAND採用 1TB SATA 3.0
    WDS100T2-EC  12,980円
  2. SSD外付けハードディスクドライブケース
    Transcend USB 3.1 M.2 SSD 外付けケースTS-CM80S  2,808円
  3. Windows 10インストール用USBメモリ16GB
    Transcend 16GB(8GBでも可) 880円



▲SSDスロットに1TBのSSDが装着可能かを確認する

SSD換装の手順

  1. 他のPCを用いて Windows 10 November 2019 Updateのサイトから16GB USBメモリにWindows 10をダウンロードし、インストール用USBメモリ(16GB)を作成しておく。
    https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10%E3%80%80 
  2. SSDスロットの蓋を開けて256GB SSDを外し、新たな1TB SSD を装着する。
  3. インストール用USBメモリ(16GB)を F7 PlusのUSBポートに装着してインストールする。
  4. Windows HomeのライセンスはノートPCに書き込まれているので、指示に従ってインストールする。
  5. デバイスドライバーはWindowsの更新で自動的に組み込まれる。
  6. スタート → 設定から「バージョン情報」を開くと、[デバイスの仕様]にてライセンス認証が確認できる。
  7. 「Windowsの仕様」でWindows 10 Home、バージョン1909が確認できる。

 

 
▲SSDスロットから取り出した256GB SSD(上)とSSDスロットに装着した1TB SSD(下)


▲F7 PlusのUSBポートに16GB USBメモリを装着

256GB SSDを再利用

F7  Plusから取り出したSSDはSSD外付けハードディスクドライブケースに装着して再利用します。AmazonでSSD外付けハードディスクドライブケースはいろいろありますが、Transcend USB 3.1 M.2 SSD TS-CM80Sを購入し無事に作業を終えました。USBメモリ(256GB) は初期化して再利用に備えます。


▲SSD外付けハードディスクドライブケースTranscend USB 3.1 M.2 SSD TS-CM80Sと256GB SSD(下)



▲Transcend USB 3.1 M.2 SSD TS-CM80S 256GB USBメモリ

Officeについて

スタートをクリックするとOfficeのタイルがありましたのでダブルクリックして、Wordを開くとサインインを求められ「読み取り専用で表示」で展開し、作成した文書が保存できない仕組みで「プレミアムに移行」へ誘導されます。つまり期間限定の試用版なので、別途、正規版を購入しなければなりません。今回は購入を選択せず、違う方法によりOfficeを用意することにしました。ここでGoogle Chromeをダウンロードして基本的な設定を終えました。

RS-BA1 Ver.2のインストール

RS-BA1 Ver.2(8,500円)をインストールしました。これはアイコムが誇る遠隔操作システムを構築するためのRemote  Utility(伝送ベースソフトウェア)と、無線機にCI-Vコマンドを送出して遠隔操作するためのRemote Control( 制御用ソフトウェア)です。F7 Plus 14.1インチのディスプレイにRS-BA1 Remote Control Ver.2の画面です。 IPS方式の液晶ディスプレイは視野が広くRemote Control画像がよく映えます。なお、RS-BA1 Ver.2の細かな設定についてはバックナンバーを参照ください。



▲RS-BA1 Ver.2 Remote Control画面

まとめ

以上、いま話題の中華PCを紹介しました。F7  Plusはフルアルミ製の筐体が美しく、Fn + F5キーをオンでTECLASTのロゴが輝き、キーボードの裏側から照明が点灯するなど、実用性に優れたPCの特徴を追加しておきます。ただ、操作中に@と _ がどのキーに割り当てられているのかが分からなくて、@はPの右側のキーと友人から教わり解決しましたが、 _ は「英語(米国)USキーボードの追加で解決しました。日本語⇒英語はWindowsキー+Spaceキー簡単に切り替えられます。また、RS-BA1 Ver.2を一番にインストールして山荘シャック(山梨県山中湖村)のリモートコントロールを試みました。結果は写真に掲げた通り快適な運用ができたことを報告します。なお、作業は安全に気を配り、自己責任でお願いします。

参考資料
Windowsクイックガイド(日本語、英語他) TECLAST
Onlineとーきんぐ No.195 「本格的リモートシャックの構築」その1
Onlineとーきんぐ No.197 「本格的リモートシャックの構築」その2
Onlineとーきんぐ No.198 「本格的リモートシャックの構築」その3
RS-BA1 Version 2 取扱説明書