衛星通信トランシーバー|自治体
千葉県南房総市 消防防災課様
どのような災害時にも情報の孤立地域をつくらない 衛星通信トランシーバー。
導入について
被災情報の把握が遅れる
停電による通信手段の喪失により、情報孤立地域が生じてしまった。
防災無線すら使えないことがある
中継局へのアクセスが断たれ、燃料供給ができず機能を維持できなかった。
市内各所に効率よく連絡したい
広大な市域に情報を効率よく発信・共有したい。
避難所に行けば情報を出せる・受けられる体制ができた
避難所から災害対策本部までつながる通信網を構築できた。
地上インフラに依存せず、通話が可能
大災害時にも信頼できる通話手段を確保。
市内の全拠点に迅速な情報共有が可能
同報連絡できるので素早く効率的に情報を伝えられる。
IPトランシーバーだけだと…
中継塔などの通信インフラが破壊されると、不通になり災害時の初期情報収集が遅れる。
簡易無線だけだと…
通話できるエリアが狭く、遠くの避難所や拠点と連絡が取れない。
衛星電話だと…
市内全域をカバーできるが、各拠点にそれぞれ電話して個別に連絡するので情報伝達に時間がかかる。
衛星通信トランシーバーなら…
巨大災害時も通話でき、通話できる範囲に制限もない。一度の送信操作だけで情報共有できる。
ご担当者様の声
想定を超える災害時にも頼れる情報共有システムを構築できました。
大型台風で携帯電話、防災無線が使用不能に。
令和元年9月、南房総市は大型台風に見舞われ、電気/電話線が寸断されてしまい、通信手段を失ってしまいました。万一の停電に備え、防災行政無線設備にはディーゼルエンジン発電機を備えていましたが、道路が寸断されるなど、発電機の設置場所へ燃料を運ぶことができないことがありました。結局、通信手段を失うことになってしまい、その結果、市内の状況を把握できなくなるという事態に陥ってしまいました。
簡易業務/IP無線機、要所に衛星通信トランシーバーを配備。
災害後、通信手段を見直すことにしました。そして、今回、通常時の防災活動、災害時で停電した時でも使用できる携帯型の各種無線機を適材適所に導入することにしました。通信距離は5kmほどですが、インフラに頼らず使える簡易業務用無線機〈IC-DPR7SBT〉を地区の拠点となる地域センター、避難所、消防団に配備。携帯電話の通話エリアならどこでもつながるIP無線機〈IP502H〉を消防団幹部に導入しました。また、ハイブリッド機〈IP700〉を消防団分団長、地域センターを中心に配備しました。
さらに、災害時の重要な拠点となる市役所内の対策本部、遠方の避難所についても「どんな状況でも情報共有できる通信手段を確保する」ことを前提に検討した結果、インフラに依存せずに通話でき、広大なエリアをカバーできる衛星通信トランシーバー<IC-SAT100>を導入することにしました。
衛星通信トランシーバーは、災害時、最も頼りになる通信手段。
衛星通信トランシーバーIC-SAT100は、地上のインフラに依存しないため、災害時でも普段通り使えるので非常に心強いです。広大な通話エリアも魅力です。以前使用していた衛星電話機では通信が安定しないこともありましたが、IC-SAT100での通話は安定しており、音声もクリアでした。また、衛星電話のように一人ずつ連絡するのではなく、IC-SAT100は一斉連絡ができるため、災害時のスムーズな情報共有、迅速な対応が可能になると期待しています。災害時の通信手段確保に万全の上にも万全を期するため、今回、IC-SAT100を導入しました。
通信系統図
導入実績
・携帯型デジタルトランシーバー IC-DPR7SBT:99台
・IPトランシーバー IP502H:24台
ご採用団体様
千葉県南房総市
房総半島の南端に位置する、平成18年に6町1村の合併で誕生した約230km2の広い市域をもつ自治体です。
冬は暖かく夏は涼しい海洋性の温暖な気候で、四季折々に咲き乱れる花々などの豊かな自然資源と、古代から近代に至る遺跡や社寺などの歴史的資源を有しています。
導入事例(PDF)ダウンロード
お問い合わせ
この導入事例で紹介した製品やソリューションについての個別ご相談は、以下のリンクからお問い合わせください。
※記事中に記載した組織・役職・所属および数値等は、但し書きがあるものを除き、すべて2021年7月現在のものです。