デジタル簡易無線中継システム｜宿泊施設

̶̶広エリアをカバーするのであれば、携帯回線を利用するIPトランシーバーを

当ホテルは、ほぼすべての接客スタッフが無線機で連携するので、100台近い無線機が稼働します。IPトランシーバーは敷地外との連携が必要ならば便利ですが、ホテル内だけをカバーできればよいので、ランニングコストと便利さが釣り合いませんでした。また、アクセスポイントを中継器として使う無線LＡNトランシーバーも、ビジネスホテルなどコンパクトなホテルと違い、敷地内にくまなくアクセスポイントを置く初期コストやメンテナンスコストが大きく現実的ではありませんでした。

̶̶ニーズを満たし、コストも抑えられるというのがポイントだったのですね。

経験的には、ホテルで無線機を使うと「あの位置は通じない場所だから仕方ない、気を付けよう」というエリアがあるものですが、中継器を使うこのシステムは、地下や最上階もしっかりカバーできています。また、スタッフにストレスを掛けずに使えるシステムにしたい、というニーズも満たしてくれました。建屋が複数あるほかのホテルのケースですが、建屋ごとに異なるチャンネルを使うため、スタッフは移動のたびに無線機の通話チャンネルを切り替えていました。例えば、複数の建屋を巡回する送迎バスからフロントに連絡したいときは、わざわざ到着する建屋ごとにチャンネルを変えています。それに、無線機の導入時は、全スタッフが使い方を熟知しているのですが、異動などでスタッフが入れ替わるたびに、使い方を引き継いだり、慣れたりする必要があります。

̶̶アイコムのシステムは、どう違うのですか？

スタッフの移動に合わせ、チャンネルを自動で制御してくれます。誰も、チャンネルを変えて使っていることにすら気づいていないと思いますよ（笑）。使っているときのストレスはもちろん、使い方を引き継ぐという作業自体がないのもメリットです。