デュアルワッチ®(2波同時受信)

デュアルワッチ®の表示例
異なるバンド、異なるモードの2波同時受信を実現したデュアルワッチ®機能。例えば、HF帯とUHF帯を組み合わせたデュアルワッチ®も可能となり、無線ワッチの楽しみが倍増します。また、片側で受信しながら、もう一方でチャンネルをサーチすることもできます。
広帯域をオールモードでカバー
0.15~3304.999MHz(一部周波数帯を除く)までの超広帯域を、SSB、CW、AM、FM、WFMでカバー(一部周波数帯を除く)。AM、FMラジオ、アマチュア無線、エアバンド、マリンバンド、各種ユーティリティ無線まで、幅広く受信できます。
周波数帯 | シングル受信 (B/CW/AM/FM/WFM) |
デュアルワッチ® | |
---|---|---|---|
VFO A (SB/CW/AM/FM/WFM) 0.15~469.999MHz |
VFO B (AM/FM/WFM) 118~174.999MHz、 330~1304.999MHz |
||
1MHz帯 (150kHz)~ |
○ | ○ | |
AMラジオ | ○ | ○ | |
5MHz帯 | ○ | ○ | |
50MHz帯 | ○ | ○ | |
FMラジオ | ○ | ○ | |
エアバンド (118MHz~) |
○ | ○ | ○ |
VHF | ○ | ○ | ○ |
300MHz帯 | ○ | ○ | ○ |
UHF (~470MHz) |
○ | ○ | ○ |
800MHz帯 | ○※ | ○ | |
1GHz帯 (~1304.999MHz) |
○※ | ○ | |
2GHz帯 (~3304.999MHz) |
○※ |
※470~3304.999MHzはAM/FM/WFMモードのみ対応
32MBのICレコーダー搭載
最長4時間20分※1もの受信音声を録音できるICレコーダーを内蔵し、本体で再生することが可能です。さらに、オプションのクローンソフト(CS- R20)を使えば、本体とパソコンを専用のUSBケーブル(CS-R20に付属)でつないで音声データを転送すれば、パソコン側※2で保存や管理をすることができます。
※1録音時間の残量に関わらず、録音したトラック数が32に達すると、それ以後の録音は無効になります。その場合、録音データを消去してください。
※2パソコン側で音声データを再生できません。
録画モード
項 目 | 設 定 | ||
---|---|---|---|
モード | 長時間 | 標準 | ファイン |
録音時間 | 260分 | 130分 | 65分 |
再生速度
項 目 | 設 定 | ||||
---|---|---|---|---|---|
再生速度 | ×0.50 | ×0.75 | ×1.00 | ×1.25 | ×1.50 |

録音モード設定画面

録音の表示例
100ch/秒の超高速スキャン
約100ch/秒(VFOモード時)の超高速スキャン機能により、指定の周波数帯域内を高速サーチします。また、多彩なスキャン機能として、フルスキャ ン/バンドスキャン/プログラムスキャン/オートメモリーライトスキャン/メモリースキャン/バンクリンクスキャン/スキップスキャン/プライオリティスキャン/トーンスキャンを搭載しています。
長時間受信に対応
携帯型のレシーバーに求められる、低消費電流化を徹底して追求した結果、ハイクラス機でありながらも約11時間もの長時間受信を実現しています。もちろん、待ち受け時のバッテリー消耗を軽減するパワーセーブ機能を搭載。そのほか、標準でリチウムイオンバッテリーパック(BP-206 1650mAh)を付属しています。
リチウムイオンバッテリーパック(BP-206):FM連続受信 約11時間(FMモードシングル受信時、AF最大出力、BP-206使用時。電池の種類や使用環境温度等により使用時間が変化することがあります )
クローニングソフト CS-R20(オプション)

CS-R20の編集画面
各メモリーチャンネルの編集から本体の各種セットモードに至るまでパソコン上で簡単にすばやくセッティングできます。
- ・レギュラーのメモリーチャンネル編集
- ・メモリーネーム編集
- ・プログラムスキャンエッジ編集
- ・バンクネーム編集
- ・オートライトチャンネル編集
- ・テレビチャンネルの編集
- ・プリセットチャンネルの編集
- ・ボイスメモリーの編集
- ・共通設定(本体のセットモードのセッティング)
CS-R20の対応OSは、 Windows®7、 Windows Vista®、 Windows®XP、 Windows®2000、 Windows®Me、 Windows®98SE、 Windows®98
主要なチャンネルをプリセット
購入して即座に使っていただくために、メモリーチャネルには、あらかじめAM/FMラジオ放送、短波放送など、700ch以上をプリセットしています。
1250chの大容量メモリー
メモリーの管理が容易な、フレキシブルバンクシステムを採用。A~Zまで26個の各バンクには最大100chまでメモリー可能です。また、メモリーチャン ネルは1000ch、プログラムスキャンエッジ用メモリーは25組50ch、オートメモリーライトスキャン用メモリーは200ch、合計1250chの大容量メモリーを搭載。なお、各メモリーチャンネルには8文字(英数字・記号・カタカナ)までのコメントを付けることができるほか、新たに5種類の絵文字を用意しています。そのほか周波数以外にモード、チューニングステップ、オフセット周波数、デュプレックスのON/OFFとシフト方向、トーンスケルチ運用モード、トーン周波数、スキップ指定などもあわせて記憶できます。
AMラジオ用バーアンテナ内蔵
AMラジオ放送受信用のバーアンテナを内蔵していますので、付属のアンテナを接続しなくても受信可能。アンテナを外した本体のみでAMラジオ放送が受信できます。また、FMラジオ放送受信時にイヤホンを使用した場合、イヤホンのコードがアンテナ代わりとなるイヤホンアンテナ回路も内蔵しています。
VSC機能(ボイススケルチコントロール)
音声を含んだ信号に対してのみスケルチが動作するVSC機能を搭載。無変調信号やビート信号によるスケルチオープンをなくして、快適な待ち受けを実現します。
空線キャンセラー装備
通話が行われていない時に聞こえる空線信号音をキャンセルする、空線キャンセラーを装備。さらに、空線キャンセラーを動作させる周波数 は、300Hz~3000Hzの間で任意に設定できますので、各種空線信号に対応できます。また、MCA無線等で使用されている制御信号(1200bps)にも対応しています。
※空線キャンセラー機能、MSK機能はすべての空線信号またはMSK信号を検出するものではありません。
オートスケルチ機能
信号強度に応じてスケルチ設定を自動的に行うオートスケルチ機能を搭載。また、スケルチレベルは手動とオープン(常にスケルチを開いた状態)にも設定できます
便利なバンドスコープ機能

バンドスコープの表示
一定の周波数範囲内の使用状況をLCDディスプレイに表示しますので、目的信号を素早く捕らえることがことができます。スイープステップは、1kHz~100kHzから選択して設定できます。さらに、スイープ中に受信音を出すことも可能です。
外部電源端子を装備
外部電源端子の装備により、車載時にはシガレットライターケーブル(オプション、CP-18)を接続することで、充電しながらの使用も可能です。
オートモード+オートチューニングステップ機能
聞きたい周波数帯に合わせるだけで、モードと周波数ステップが自動的に選択される、オートモード+ オートチューニングステップ機能を搭載。めんどうな各種設定の手間が省けます。もちろん、チューニングステップは、 0.01/0.1/1/5/6.25/8.33/9/10/12.5/15/20/25/30/50/100kHzから任意で選択することもできます。
普及型バッテリーチャージャーを標準付属
付属の普及型バッテリーチャージャー(BC-149)を使用すれば、充電しながらの使用※ も可能です。
※充電しながら使用した場合、充電時間は通常より長くなります。充電を目的としてBC-149を使用される場合は、本体の電源スイッチを“OFF”にしてください。
ポケットビープ®機能
トーンを含んだ信号を受信した時に、そのトーンが一致するとピロピロという呼び出し音が鳴る機能です。
オールモード仕様の機能群
- ノイズブランカー機能(SSB/CWモード時)
- RFアッテネーター
- RFゲインコントロール(11段階設定)
- ANL機能(AMモード時)
- AFフィルター
- AFC機能(FMモード時)
その他の機能
- ボリューム(アップ/ダウンキー)の入れ替え機能
- トーンスケルチ機能(CTCSS/DTCS)
- ダイヤルスピードアップ機能
- オートパワーオフ(30/60/90/120分)
- オフセット周波数設定
- セットモード時のガイダンス表示
- モニター機能
- タイマー付きLCDバックライト
- CI-V端子を装備(PCコントロール時は、オプションのCT-17が必要)
- 大型ドットLCD表示
- LOWバッテリー表示
- キーロック機能
- ディスプレイコントラスト調整
- キーボードのビープ音設定
仕様
受信周波数範囲 | 0.150~252.899MHz 255.100~261.899MHz 266.100~270.899MHz 275.100~379.899MHz 382.100~411.899MHz 415.100~809.899MHz 834.100~859.899MHz 889.100~914.899MHz 960.100~1304.999MHz 1305.000~3304.999MHz ・シングル受信モード時(一部周波数帯を除く) 0.15~469.999MHz(SSB/CW/AM/FM/WFM) 470~3304.999MHz(AM/FM/WFM) ・デュアルワッチモード時(一部周波数帯を除く) [A側] 0.15~469.999MHz(SSB/CW/AM/FM/WFM) [B側] 118~174.999MHz、330~1304.999MHz(AM/FM/WFM) |
---|---|
MODE | SSB/CW/AM/FM/WFM |
アンテナインピーダンス | 50Ω不平衡 |
アンテナ端子 | BNC型 |
受信方式 | トリプルスーパーヘテロダイン+ダウンコンバータ |
中間周波数 | 1st 266.7MHz、429.1MHz、2nd 19.65MHz、3rd 450kHz |
メモリーチャンネル | 1250ch(スキャンエッジ、オートメモリーライトチャンネルを含む) |
受信感度(TYP) | (FM/WFM 12dB SINAD、AM/SSB/CW 10dB S/N) FMモード 1.620MHz~4.999MHz -5dBμ以下 5.000MHz~221.999MHz -8dBμ以下 330.000MHz~832.999MHz -5dBμ以下 833.000MHz~1304.999MHz -3dBμ以下 1330.000MHz~2304.999MHz 15dBμ以下 2330.000MHz~2999.999MHz 25dBμ以下 WFMモード 76.000MHz~108.000MHz 5dBμ以下 175.000MHz~221.999MHz 5dBμ以下 470.000MHz~769.999MHz 8dBμ以下 AMモード 0.495MHz~4.999MHz 7dBμ以下 5.000MHz~29.999MHz 3dBμ以下 118.000MHz~135.999MHz 3dBμ以下 SSB/CWモード 0.495MHz~4.999MHz -8dBμ以下 5.000MHz~29.999MHz -12dBμ以下 50.000MHz~53.999MHz -12dBμ以下 118.000MHz~146.999MHz -12dBμ以下 330.000MHz~469.999MHz -10dBμ以下 |
選択度 | SSB/CW 1.8kHz以上/-6dB AM/FM 12kHz以上/-6dB、30kHz以下/-60dB WFM 150kHz以上/-6dB |
周波数分解能(TS) | 0.01/0.1/1/5/6.25/(8.33)/(9)/10/12.5/15/20/25/30/50/100kHz |
外部電源の電圧 | DC6V±5%(BC-149またはCP-18を使用) |
接地方式 | マイナス接地 |
消費電流 (シングルモード受信時、音声録音未使用時) |
受信待ち受け時(バックライトオフ時)100mA(TYP) AF最大出力時(バックライトオフ時)150mA(TYP) パワーセーブ時(1:4)35mA(TYP) |
低周波出力 | 100mW(TYP)(DC3.7V/8Ω/10%歪率時) |
バッテリーライフ時間 | 約11時間(リチウムイオンバッテリーパック使用時) (FMモードシングル受信時、AF最大出力、連続受信にて。また、電池の種類や使用環境温度等により、使用時間は変化します。) |
低周波負荷インピーダンス | 8Ω |
外形寸法 | 60(W)×142(H)×34.8(D)mm(突起物を含まず) |
重量 | 約320g(本体、アンテナ、バッテリーパック[BP-206]を含む) |
使用温度範囲 | -10℃~+60℃ |
※定格はJAIA(日本アマチュア無線機器工業会)測定法によります。
※定格・仕様・外観等は改良のため予告なく変更する場合があります。
おもな付属品
- アンテナ
- 充電式リチウムイオンバッテリーパック(BP-206、3.7V 1920mAh min. [2100mAh typ.])
- 普及型バッテリーチャージャー(BC-149、充電時間 15h)
- ベルトクリップ(MB-98)
- ハンドストラップ
- アルカリ電池装着用スペーサー
イヤホン・スピーカー

SP-13
イヤホン
バッテリー

BP-206
リチウムイオンバッテリーパック
充電器

BC-149
普及型バッテリーチャージャー

BC-156
急速バッテリーチャージャー
キャリングケース

LC-158
キャリングケース
ソフトウェア

CS-R20
クローニングソフトウェア(日本語版)
外部機器

CT-17
CI-Vレベルコンバーター
取扱説明書
名称 | 製品名 | 補足説明 |
---|---|---|
取扱説明書 | IC-R20 |



防塵・防水保護等級(IP)について
防塵・防水について、IEC(国際電気基準会議)やJIS(日本工業規格)で規格化された保護等級を2つの数字で示しています。たとえば「IP67」の場合、1つ目の「6」は固形異物(粉塵など)に対する保護等級を、2つ目の「7」は水の浸入に対する保護等級を表します。保護等級の表示を省略するときは「X」を記載しています。


防塵保護等級
IP6x (耐塵形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の侵入がないことです。 |
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IP5x (防塵形) |
試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
防水保護等級
IPx8 (水中形) |
IPX7を超える防水性能を備えること(具体的な性能は製品ごとに異なります)。 |
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IPx7 (防浸形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
IPx6 (耐水形) |
注水ノズル(内径12.5mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約100リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx5 (防噴流形) |
注水ノズル(内径6.3mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約12.5リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx4 (防まつ形) |
いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響がないこと。 |
