IC-4120BTは、免許や資格なしですぐに使えるトランシーバーです。Bluetooth®に対応しているので、ヘッドセットをワイヤレスで使えます。IP54相当の防塵・防水性能と大音量スピーカーで、騒がしい現場でもしっかり聞き取れます。見た目もスマートです。
Bluetooth® ヘッドセットで、もっとスマートにインカムを使いたい!
作業現場や店舗業務などでよく使われる「インカム(業務用無線機・トランシーバー)」。便利な反面、「ケーブルが邪魔」「動きづらい」と感じたことはありませんか?
そんなときにおすすめなのが、Bluetooth® ヘッドセットの活用です。ケーブルレスで自由に動けるうえ、見た目もすっきり。この記事では、インカムをBluetooth® でワイヤレス化する方法と、そのメリット・注意点についてわかりやすくご紹介します。
この記事の目次
インカムはBluetooth® でワイヤレス化できます!
Bluetooth®機能を搭載したインカムであれば、対応ヘッドセットとペアリングするだけで、送受信をワイヤレスで行うことができます。これにより、これまでケーブルでつながっていたヘッドセットがワイヤレス化され、動きの制限が大幅に減少。現場での作業効率や安全性の向上が期待できます。
ワイヤレス化のメリット
Bluetooth® ヘッドセットを使うことで、以下のようなメリットがあります。
- ケーブルがないので動きやすく、作業効率がアップします
- スマートな印象で接客現場でも見た目もすっきり
- ヘッドセットだけ交換できるため、インカムを共用する場合でも衛生的にも安心です
こんな現場・業種におすすめ
インカムをワイヤレス化することによって、以下のような現場で特に効果を発揮します。
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小売・飲食店での接客・店舗オペレーション
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医療・介護現場でのスタッフ連携
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倉庫・物流センターなどのピッキング作業
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警備・イベント会場での巡回業務
小売・飲食店での接客・店舗オペレーション
混雑時でもスタッフ同士が素早く情報共有でき、接客や提供スピードが向上します。
ワイヤレス化で動きが制限されず、ストレスのないオペレーションが可能です。
大型ショッピングモールのアパレル店や、ピークタイムの飲食店では、スタッフ同士の連絡スピードが売上やサービスの質に直結します。有線のインカムではケーブルが引っかかりやすく、接客やレジ業務の妨げになることもありました。ワイヤレス化すれば、ストックルームから店頭への呼び出しや、調理場からホールへの料理提供タイミングの指示なども、移動しながらスムーズに行えます。声を張らずに静かに連携できるため、お客様に気づかれずに迅速な対応が可能です。
医療・介護現場でのスタッフ連携
緊急時でもスタッフが即座に連絡を取り合い、的確な対応ができます。
病院や介護施設では、患者様や入居者の安全を守るため、スタッフ同士の迅速な連絡が欠かせません。ナースコールや固定電話だけでは、場所や状況の共有に時間がかかることもあります。ワイヤレスインカムを使えば、医師・看護師・介護士がフロアを移動しながらでも即座に情報を共有できます。例えば、転倒の危険がある入居者の移動補助依頼や、処置に必要な器具の準備依頼をその場から行えます。ケーブルのないイヤホン型は身軽で、患者様に余計な不安を与えません。
倉庫・物流センターでのピッキング作業
広い作業エリアでも移動しながら指示を受けられ、作業効率が向上します。
安全性とスピードを両立できるのがワイヤレス化の強みです。
大型の倉庫や物流拠点では、数百メートル離れたエリア同士でスタッフが作業することも珍しくありません。フォークリフトで移動しながら指示を待つ場合、有線インカムではケーブルが邪魔になり、安全面でも不安があります。ワイヤレス化すれば、在庫位置の確認や急な出荷指示の変更なども作業の手を止めずに受け取れます。例えば、Aエリアで作業中のスタッフに「Bエリアを先に優先」といった変更指示をすぐに送れるため、無駄な移動を減らし、業務全体のスピードアップが可能です。
警備・イベント会場での巡回業務
広範囲をカバーする業務で、情報共有と人員配置の調整が素早く行えます。
動きやすく安全な装着で、緊急対応力も高まります。
大規模イベントや商業施設の警備では、広いエリアを複数人でカバーします。来場者案内や迷子対応、不審者対応など、瞬時に連絡が必要な場面が多くあります。有線ケーブルの煩わしさがなくなることで、走って移動する際も安全で動きに制限がなく、トラブル発生時の初動も格段に早くなります。ワイヤレスインカムなら、エントランスの警備員が場内スタッフに人員配置変更を指示したり、混雑エリアの情報を即時共有できます。
ワイヤレス化のデメリットと注意点
便利なBluetooth® 接続ですが、いくつかの注意点もあります。
- 無線LANや電子レンジ、IHクッキングヒーターなど同じ周波数帯を使っている機器との電波干渉に注意が必要です。
- インカム本体とヘッドセットのバッテリー残量の管理が必要になります。
- 車両運転中の使用には道路交通法や安全面の配慮が必要です。
- 建設現場や工場など大きな騒音環境では、骨伝導タイプのヘッドセットは音声が聞き取りづらくなる可能性があります。
ワイヤレス化できるインカムとは?
インカムとは
「インカム」とはグループ通話が可能な業務用無線機・トランシーバーのことです。作業中の連携を効率的に行える通信ツールです。
Bluetooth® 機能を搭載しているか確認する方法
IC-DPR4 PLUS シリーズ銘板シール例
お使いのインカムがBluetooth®対応かを確認するには、インカム背面の電池パックを外して銘板シールを見るのが簡単な方法です。Bluetooth®マークや「Bluetooth®」表記があれば対応モデルです。
Bluetooth® 対応おすすめ無線機
■IP510H
LTE回線とWi-Fi環境下で通信可能なハイブリッドタイプのIPトランシーバー。どちらかの回線が使えない環境であっても、通信が途切れることがなく、安心して利用できます。
■IC-DPR4 PLUS/IC-DPR4C PLUS
出力を2Wに抑えることで、小型&軽量ボディ、低価格を実現。使用に必要なバッテリーや充電用のACアダプターも同梱されています。
■IC-4120BT
Bluetooth® ヘッドセットの選び方・使い方
弊社製Bluetooth® ヘッドセット:S9
- 耳を塞がず周辺の音も聞きやすい、骨伝導タイプ。
- スタンバイ(待ち受け)状態で約20日間持続。
- Bluetooth® 通信距離は約15m。
- 対応する弊社製インカムと安心してお使いいただけます。
他社製Bluetooth® ヘッドセットも使える?
Bluetooth® HFP(ハンズフリープロファイル)対応機器であればインカムとペアリングして使用可能な場合があります。
インカムと接続する機器は、Bluetooth SIG の定めるBluetooth®標準規格に適合し、認証を取得している必要があります。また、Bluetooth®標準規格に適合していても機器の仕様や設定により、弊社製インカムと接続できないことがあり、すべての動作を保証するものではありません。
推奨品:Shokz OpenComm2 PTT for Icomヘッドセット
Shokz OpenComm2 PTT for Icomは、明瞭な通話、安定した接続性、自由自在な機動性で、状況に応じて変化する仕事環境に対応するプロフェッショナルモデルです。
- オープンイヤータイプのデザインで一日中快適
- DSPノイズキャンセリングマイクでクリアな音声
- シームレスなBluetooth®接続
- 通話時間:最大16時間
- 弊社製インカムと連携し、ヘッドセットからの送信動作に対応
一般に市販されている OpenComm2-2025 upgrade は、 弊社製インカムには対応しておりません。
動作対象のインカムについては、以下よりのお問合せフォームまたは最寄りのアイコム営業所、取扱販売店へお問合せください。
ペアリング/接続のしかた(ヘッドセットがS9、インカム がIC-4120BTの場合)
ペアリング(接続の認証)とは、Bluetooth®機器をお互いに登録し、接続を許可するためのものです。一度ペアリングしたBluetooth®機器とは、それ以降ペアリングする必要はありません。本体側の電源をONにするとBluetooth®機器と接続され、OFFにすると切断されます。
1.ヘッドセットをペアリングモードにする
電源OFFの状態で[電源/音量(+)]を長く(約3秒)押します。
2.無線機のBluetooth®機能をONにする
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電源を切った状態で、[▲]を押しながら電源を入れる。
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[グループ/🗝]を数回押して、[bt]を選択します。
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[▲]/[▼]で[on]を選択します。
3.ヘッドセットとペアリング/接続する
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[グループ/🗝]を短く押して、[PAIr]を選択します。
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再度キーを押します。
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接続動作に移行すると、[Conc]点滅になります。
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[Succ]が点滅後、[PAIr]に戻ると接続成功です。
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音声案内:Connected(ペアリング成功時)
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接続が完了すると、ランプが5秒1回青色に点滅します。
ペアリングの方法は機器により異なります。お使いの機器の取扱説明書でご確認ください。
Bluetooth® ヘッドセットの使い方(ヘッドセットがS9、インカム がIC-4120BTの場合)
※インカムとヘッドセットの電源を入れ、インカムとペアリングされた状態で使用します。
受信時:ヘッドセットを装着していれば、音声を聞き取れます。
送信時:ヘッドセットのマルチファンクションボタンを2回押すことで送信を開始します。
また、インカム本体のPTTボタンや、アイコム情報機器より販売を行っている推奨品のリモートPTTボタンからも送信できます。
※インカム本体の初期設定で「MIC入力選択」から、使い方にあわせて設定を選択してください。
(ご使用のインカムにより初期設定の名称は異なります。取扱説明書をご確認ください。)
マルチファンクションボタンを2回押す
インカム本体のPTTボタンを押す
まとめ:Bluetooth® で、インカムがもっと快適に!
Bluetooth®ヘッドセットを活用すれば、インカムの使用がもっと自由で快適になります。
「ケーブルが煩わしい」「見た目をすっきりさせたい」「より衛生的に使いたい」そんな現場に、Bluetooth®対応のインカムは最適です。ぜひ一度、導入を検討してみてください。
