LTE回線と無線LAN環境下でつかえるハイブリッドタイプのIPトランシーバー
IP510Hは、LTE回線と無線LAN環境下で通信可能なハイブリッドタイプ のIPトランシーバーです。LTE回線/無線LANを本体操作なしに自動で切り替えできるため、使用者が屋外/屋内に移動するときや、どちらかの回線が不感地帯であっても、通信が途切れることがなく、安心してご利用いただけます。また、本機は同時通話や通話中の割り込みにも対応しているため、電話のような使い方も可能です。従来のIPトランシーバーの活用シーンのみならず、交通機関やインフラ業、警備業などの通信をより安定して行いたいニーズにも最適です。Bluetooth®機能対応でケーブルレスのため作業効率をサポート。従来のIPトランシーバーと比べて、さらに軽量で コンパクトに。
LTE回線と無線LANで日本全国※が通話圏内、さらに安心。
IP510Hは、LTE回線と無線LAN環境下で使用ができます。不感地帯を気にせず、タイムリーな情報伝達を実現します。本体操作なしにLTE/無線LANの回線が自動で切り替わるため、使用者が屋外/屋内に移動するときや、地下・トンネルなどのLTE回線が不感になりやすい場所でも無線LAN環境下であれば安心してご利用いただけます。
各携帯電話回線の電波到達範囲が通話エリアとなります。
デュアルSIMで冗長性を確保
NTTドコモのLTE回線、もしくはauの4G LTE回線※を使うことで、日本全国が通話圏内。
また、デュアルSIMに対応し、本体操作でキャリアを切り替えて使用できます。
キャリアの冗長化により、交通機関やインフラ業、警備業などの業種においてもさらに安心して使える高度な信頼性を実現しました。
当社提供のSIMカードを選択することで、いずれかの回線が使用できます。
各回線の障害情報について
株式会社NTTドコモ : https://www.nttdocomo.co.jp/info/network/
KDDI株式会社 : https://news.kddi.com/important/news/
Bluetooth®機能を搭載
ケーブルレスでの運用にも対応しています。ケーブルの引っ掛かりなどの有線ケーブルの煩わしさから解放され、操作性・機動力が向上します。
業界最小クラスのコンパクトサイズ
約56(W)×92(H)×31(D)mm※と、IPトランシーバー端末としては業界最小クラスのコンパクトさを実現。業務の機動性を損ないません。従来の当社製品と比較しても、よりコンパクトになりました。
※BP-314装着時、アンテナを除く。
防塵・防水、タフボディ
防塵・防水(IP67※)性能を実現。屋外や雨天などでも安心して使えます。
バッテリーパック、アンテナ、保護カバーを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の浸入がないこと。また、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。
同時通話・多重通話・割り込み通話に対応
多くのトランシーバーは、相手の話し終わりを待ってから交互に通話しなければならないため、通話に大きなタイムラグが生じます。 IP510Hは、同時通話に対応。携帯電話と同じように、お互いが同時に話せるので、自然なやりとりが可能です。また、多人数による多重通話もサポートしており、電話会議のような使い方にも対応できるほか、他のスタッフ同士の会話に重要な連絡を割り込んで伝えることもできます。
充電端子にUSB Type-C™を採用
充電端子には、汎用性の高いUSB type-C™を採用。急速充電※にも対応しています。
バッテリーパックBP-314で約2時間/ACアダプターBC-258・充電用USBケーブルOPC-2480使用時
高いセキュリティ規格、WPA3対応のネットワーク環境に接続可能
高いセキュリティ規格であるWPA3に対応しているため、強固なネットワーク環境で運用したい方も、ご利用いただけます。
録音再生機能
受信した音声を録音し、聞き返すことができます。1件あたり最大1分まで録音でき、4件を超えると古いものから自動的に消去されます。
GPS機能を利用した各種サービス(オプション)に対応
IP510Hは、当社製品ポジショニングモニターソフトPM-IP500との連携が可能。
管理者のPCやタブレット・スマホの地図上にIP510H所持者の位置を表示することができます。
別途対応サービス加入、装置の導入などが必要です。
オンプレミス型
別売りのIP無線ゲートウェイIP500G※1を導入することで、PC上に端末のリアルタイムな位置情報を表示させることができます※2。
1 IP500Gは、au 4G LTEのみ通信可能。
2 別途、対応地図ソフトが必要。昭文社スーパーマップル・デジタル®(15以降)全国版に対応。(2024年7月現在)
Webブラウザ型
IP無線動態管理サービスをご契約いただくことで、端末の位置情報はもとより、渋滞情報や天候情報などさまざまな情報を統合し、スマホやタブレット上のブラウザに表示させることも可能です。
ブラウザ上で表示できるので、関係者だけではなく、公開情報としての扱いも可能です。
従来の無線機やIP電話網(RoIP網)との連携
さらに、通信拡張ユニットVE-PG4を導入することで、これまでのトランシーバーも活かして広範囲の通信をカバーする通話システムを構築することも可能です。
IP510Hの通話互換について
従来機のIP500H/IP501H/IP502H/IP501M/IP500M/IP500APPとの通話互換があります。
その他の機能
- 騒音に負けない1000mW(内部スピーカー時)の大音量出力
- 全体通話のほか、個別通話・グループ通話に対応
- 本体のみで同時通話を可能にするエコーキャンセラー機能
- 着信を振動で伝えるバイブレーション機能
- プリセットの文字情報を送信
- GPS機能
- 緊急呼び出し機能
- マンダウン機能
- ローンワーカー機能
- 緊急速報の受信に対応(予定)
関連機器
お問い合わせ
製品についてのお問い合わせ、デモ機の試用などのご要望は、以下のリンクからお問い合わせください。
関連導入事例
業種別活用例
Bluetooth標準規格に適合していても、機器の仕様や設定により、本製品と接続できないことがあり、すべての動作を保証するものではありません。
一般仕様
無線通信仕様 | NTTドコモのLTE、auの4G LTE |
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電源 | 7.4V |
外形寸法 | W56.0mm×H92.3mm×D31.2mm(BP-314装着時、アンテナを除く) |
重量 | 約220g(BP-314、アンテナ装着時) |
使用温度範囲 | 温度:-10℃~+60℃ 湿度:90%以下(ただし、結露なきこと) |
充電端子 | USB Type-C™ |
運用時間の目安※ | BP-314 LTE:約18時間 / WLAN:約36時間 BP-315 LTE:約26時間 / WLAN:約58時間 |
充電時間の目安 | 約120分(バッテリーパックBP-314、ACアダプターBC-258使用時) |
約200分(バッテリーパックBP-315、ACアダプターBC-258使用時) | |
音声出力 |
1000mW以上(内部スピーカー8Ω5%歪率時) |
防塵・防水性能 | IP67 |
Bluetooth®規格 | 対応規格:Ver.5.3 パワークラス:Class1 対応プロファイル:HFP、HSP |
条件:送信10秒、受信10秒、待受け180秒の繰り返し。バックライト、bluetooth®、GPSなど付加機能はOFF。LTEとWLAN自動切換え機能もOFF。
無線LAN部
無線通信規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
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周波数 | 2.4GHz帯(13チャンネル) 1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13ch 5GHz帯(20チャンネル) 36/40/44/48/52/56/60/64/100/104/108/112/116/120/124/128/132/136/140/144 ch |
暗号化方式 | WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(TKIP/AES) WPA3パーソナル、WPA3エンタープライズ |
最大通信速度(理論値) | 11/54/150/433Mbps |
※36~64chは電波法令により屋外利用が禁止されています。ただし、条件を満たす場合は屋外利用できる場合があります。
付属品
- ベルトクリップ(MBB-3)
- ストラップ
- アンテナ
マイクロホン
イヤホン・スピーカー
ヘッドセット
PTT/VOXケーブル
バッテリー
ACアダプター
防塵・防水保護等級(IP)について
防塵・防水について、IEC(国際電気基準会議)やJIS(日本工業規格)で規格化された保護等級を2つの数字で示しています。たとえば「IP67」の場合、1つ目の「6」は固形異物(粉塵など)に対する保護等級を、2つ目の「7」は水の浸入に対する保護等級を表します。保護等級の表示を省略するときは「X」を記載しています。
防塵保護等級
IP6x (耐塵形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の侵入がないことです。 |
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IP5x (防塵形) |
試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
防水保護等級
IPx8 (水中形) |
IPX7を超える防水性能を備えること(具体的な性能は製品ごとに異なります)。 |
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IPx7 (防浸形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
IPx6 (耐水形) |
注水ノズル(内径12.5mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約100リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx5 (防噴流形) |
注水ノズル(内径6.3mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約12.5リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx4 (防まつ形) |
いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響がないこと。 |