デジタルとアナログの両方式に対応
先進のデジタル方式(28ch/データ専用9ch含む)に加え、従来のアナログ方式(9ch)にも対応しています。デジタルモードなら、雑音が少ないクリアな音声での通話が可能なため、特に騒音が多い場所で威力を発揮します。電子機器等が発生するノイズの影響を受けにくいのもデジタルモードのメリットです。また、アナログモードでは、既存のアナログ簡易無線機との併用が可能。将来のアナログからデジタルへの移行もスムーズに行えます。
外部機器接続端子を装備
拡張用外部接続端子(Mini DIN-9)を使用することで、データ通信が可能。
テキストデータ等を送受信できます。また、データ通信用チャンネルにも対応しています。
機密性を高める秘話機能
第三者による盗聴防止に有効な秘話機能を搭載。32,767通りの秘話鍵で、通話内容を保護します。
GPSユニット搭載のコマンドマイク®を標準装備
見やすい大型LCDを搭載したコマンドマイク®により、手元でほとんどの動作を制御することが可能です。また、コマンドマイク®本体にGPSユニットを搭載。GPSデータを取得できます。
しかも、コマンドマイク®にはスピーカーが内蔵されているので、相手の音声が間近で聴こえ、より確実な通話が可能です。このコマンドマイク®に機能操作を集中させることにより、無線機本体の設置自由度も向上しています。
緊急呼び出しに対応
コマンドマイク®の天面に、エマージェンシーキー(緊急呼び出しボタン)を搭載。
緊急時には、あらかじめ設定しておいた相手にアラーム音で通知できます。
(機能説明動画)
視認性の高い大型LCDと漢字表示
視認性に優れたフルドットタイプの大型LCDは、漢字表示にも対応しています。従来機の付属コマンドマイク®より表示の文字数が増え、漢字全角7文字(英数字は半角14文字)に対応※。また、バックライトも装備しているので、暗い場所でも表示を確認することができます。
※従来機IC-DV5505Cは漢字全角4文字(英数字は半角8文字)
音声の録音・再生機能
録音・再生機能に対応しています。コマンドマイク®を接続することで、送信・受信した音声を最近のものから合計5分間まで録音・再生できます。
※付属コマンドマイク®HM-206使用時
拡声器機能
IC-DV6505に接続した外部スピーカーから、マイク音声をそのまま出力する拡声器機能※を搭載。無線機としてだけではなく、拡声器としても活用することができます。
※別途、外部スピーカー(市販品)が必要です。また、本体との接続には配線加工が必要です。
その他の特長
- ノイズキャンセル機能(HM-206使用時)
- 防塵・防水性能IP54
- ショートメッセージ機能
- 送信制御タイマー(デジタルモード時)
- キーバックライト
- 環境に配慮したRoHS対応
- アンサーバック機能
- 送信出力切り替え(5W/1W)
- コンパンダ機能(アナログモード時)
- ロック機能
- モニター機能
- Pベル機能
- ポケットビープ®機能
運用上のご注意
- 当無線機を使用するには、電波法に従い総合通信局に免許申請し、無線局免許を受ける必要があります。
IC-DV6505
変調方式 | デジタル4値FSK変調方式 |
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アナログ可変リアクタンス周波数変調 | |
周波数帯 | 154MHz帯 |
チャンネル数 | デジタル28ch(データ専用9chを含む) |
アナログ9ch | |
送信出力 | デジタル5W (1W) +20% -50% |
アナログ5W (1W) +20% -50% | |
受信感度 | デジタル0.70μV以下 (BER=1x10-2 スタティック時) デジタル1.78μV以下 (BER=3x10-2 フェージング時) |
アナログ0.79μV以下 (20dB NQL) | |
外部スピーカー出力 | 4W以上 (負荷インピーダンス4Ωにて10%歪時) |
電源電圧 | DC13.8V ±10%、DC26.4V ±10% |
使用温度範囲 | -20℃~+60℃ |
消費電流 | DC13.8V 待受時:170mA (Typ.) 受信最大出力時:0.7A (4Ω負荷、VOL_MAX時、Typ.) 送信(5W)時:1.0A (Typ.) DC26.4V 待受時:120mA (Typ.) 受信最大出力時:0.5A (4Ω負荷、VOL_MAX時、Typ.) 送信(5W)時:0.5A (Typ.) |
外形寸法 | 125.0 (W) × 29.0 (H) × 180.0 (D) mm |
重量 | 約920g (本体のみ) 約1140g (HM-206装着時) |
防塵・防水性能 | IP54 |
技術基準規格 | ARIB-STD-T98/ARIB-STD-9 |
HM-206 (コマンドマイク®)
使用温度範囲 | -20℃~+60℃ | |
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消費電流 | DC13.8V | 受信最大出力時:0.25A (8Ω負荷、VOL_MAX時、Typ.) |
DC26.4V | 受信最大出力時:0.13A (8Ω負荷、VOL_MAX時、Typ.) | |
低周波出力インピーダンス | 8Ω | |
スピーカー出力 | 0.4W以上 (負荷インピーダンス8Ωにて10%歪時) | |
外形寸法 | 62.1 (W) × 101.5 (H) × 30.5 (D) mm | |
防塵・防水性能 | IP54(本体装着時) | |
重量 | 約220g |
付属品
・コマンドマイク® HM-206
・モービルブラケット
・電源ケーブル
マイクロホン
防塵・防水保護等級(IP)について
防塵・防水について、IEC(国際電気基準会議)やJIS(日本工業規格)で規格化された保護等級を2つの数字で示しています。たとえば「IP67」の場合、1つ目の「6」は固形異物(粉塵など)に対する保護等級を、2つ目の「7」は水の浸入に対する保護等級を表します。保護等級の表示を省略するときは「X」を記載しています。
防塵保護等級
IP6x (耐塵形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の侵入がないことです。 |
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IP5x (防塵形) |
試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
防水保護等級
IPx8 (水中形) |
IPX7を超える防水性能を備えること(具体的な性能は製品ごとに異なります)。 |
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IPx7 (防浸形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
IPx6 (耐水形) |
注水ノズル(内径12.5mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約100リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx5 (防噴流形) |
注水ノズル(内径6.3mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約12.5リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx4 (防まつ形) |
いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響がないこと。 |