JARLが推進するデジタル通信方式D-STAR®のDVモードに対応
日本アマチュア無線連盟「JARL」が推進するアマチュア無線のデジタル通信方式D-STARのDV(デジタルボイス)モードを搭載。 先進のデジタルならではのクリアな音声で通信できるだけでなく、レピータを使用すれば安定した遠距離通信も楽しめます。 もちろん、従来のFMモードにも対応しています。
簡単設定を実現するDR機能
ID-31(430MHzシングル機)で初心者の方からも、わかりやすいと好評のDR(Digital Repeater)機能を搭載。 各種設定を直観的に行えます。
2波(V/V、V/U、U/U)同時受信機能を搭載
V/Uだけでなく、V/V、U/Uの同時受信が可能。 どちらの周波数でも待ち受けすることができるので、呼び出にもスピーディに対応することができます。 効率のよい待ち受け受信、より高度な運用を実現します。
※ AM/AM、DV/DV、FM-N/FM-N、DV/FM-Nの組み合わせでの同時受信はできません。
AM/FMラジオ、エアバンドの受信が可能
ニュースや天気予報等、移動先での情報収集に便利なAM/FMラジオを搭載。 エアバンドの受信にも対応しています。
※ 本製品には、AMラジオ専用のアンテナ(バーアンテナ)は内蔵されておりません。受信しにくい場合は、AM受信に最適なアンテナをご使用ください。
気軽に持ち出せるコンパクトボディ
デュアルバンド、しかもGPSを内蔵しながら幅58.0mm、高さ105.4mm、奥行き26.4mmというコンパクトなボディを実現しています。
最高水準の防水性能IPX7を実現
防水性能はアマチュア無線機最高水準のIPX7を実現しています。 雨の日や、水しぶきがかかるような環境でも、安心して運用していただくことができます。 ID-51は、ハイキングやツーリング、キャンプなど、様々なシーンで活用できるコミュニケーションツールです。
IPX7: バッテリーパックを正しく装着した状態で水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として機能することです。
大容量のデータにも対応できるmicro SDスロット
音声や位置情報等の大容量のデータを保存する際に便利なmicro SDカードスロットを搭載しています。 データ通信ケーブルがなくても、レピータデータの更新やクローニングが可能です。
高精度、高感度GPSレシーバーを内蔵
コンパクトなボディに高性能GPSレシーバーを内蔵。市販のGPSレシーバーに匹敵する精度と性能を備えています。 また、デジタルモードなら、通話しながら位置情報の送受信が可能です。 この高性能GPSにより、位置情報自動応答機能、GPSログ機能、最寄りレピータ自動リストアップ機能など、多彩な機能を実現しています。
※ 緯度/経度/高度の測位精度は、電波の受信状態によって異なります。
位置情報自動応答機能
自局コールサイン宛ての信号を受信した際、自局の位置情報を自動的に知らせる機能です。 ID-51同士なら、お互いが常に自分の位置を知らせることができるので、ハイキングやツーリング等にはとても便利です。
GPSログ機能
GPSログ機能をONにすることで、自動的にGPSデータがmicro SDカードに保存されます。 データは一般的なNMEAフォーマット。移動運用後、自宅でPCの地図上に移動ルートを表示することが可能です。
最寄りレピータ自動リストアップ機能
内蔵のGPSにより、最寄りのレピータを自動的にリストアップ。 レピータデータは、プリインストールされているので、初めて訪れた場所でも、スムーズにレピータにアクセスすることができます。
簡単設定モードがアナログレピータにも対応
D-STARレピータの簡単設定モードが、アナログレピータにも対応。最寄りのアナログレピータの自動リストアップも可能です。デジタルだけではなく、アナログレピータを使用した運用も快適です。
漢字表示が可能な大型LCD&LCDバックライト
多くの情報を一目で確認できる視認性に優れたフルドット大型LCD&漢字表示を採用。 LCDをID-31の約1.6倍の128×104ドットにすることにより、文字の大きさを維持しながらメイン、サブの周波数同時表示を可能にしています。 また、暗い場所でも見やすいLCDバックライトも備えています。
Android®端末による設定や操作、画像送信が可能
RS-MS1A(無償ソフトウェア)をインストールすることによりAndroid®端末による各種設定が可能。文字の入力にはAndroid®端末のキーボードを使用できるので、チャットも快適です。また、画像送信を気軽に楽しむことができます。
※ ID-51とAndroid®端末の接続にはデータ通信ケーブルOPC-2350LU(オプション)が必要。
従来のID-51比、約3.5倍のデータ通信速度を実現
DVモードのFastデータ通信機能を新たに装備。従来のID-51比の約3.5倍の速度でデータ通信を行うことができます。
これにより、画像の転送が、よりスムーズになります。
多彩なデータをCSV形式で保存できる交信ログ機能
周波数やモード、自局位置等のデータをCSV形式で保存できる交信ログ機能を搭載しています。 様々な運用データを簡単に保存、管理することができます。
バッテリーやオプションはID-31と共通
430MHzデジタルトランシーバーID-31とバッテリー及びオプション類(ケース等は除く)は共通です。 ID-31をお持ちの方には、各種オプションを有効に活用していただくことができます。
その他の機能
- 最大出力5Wを実現。
- 付属バッテリーで約4.5時間※1、BP-272(オプション)なら約8時間※1の運用が可能。
- レピータ情報をプリセット。
- 最寄レピーター(D-STAR/アナログ)のスキャン機能。
- GPSメモリーに高度情報を追加。
- DATA端子がCI-Vに対応。
- GPS送信モード/DVデータ送信/GPS選択設定等、CI-Vコマンドを拡張。
- CSVデータのインポートとエクスポートに対応。
- メモリーボイス送信機能を搭載。(60秒×1ch)リピート可。
- 周波数、モード、コールサイン等のスピーチ機能。
- 一般的なボイスレコーダー機能を搭載。
- 運用中も確認できる10段階の電圧表示。
- クローニングソフトを同梱。
- トータル1304チャンネル(DR機能用レピータ750ch含む)
- リチウムイオン電池と充電器が付属。
- 外部電源端子を装備。
- 音声録再機能。
- スケルチ強制解除機能。
- オートレピータ機能。
- 直観的に操作できるメニュー機能。
- メモリー/バンクスキャンをはじめとした多彩なスキャン機能。
- メモリー/プログラムスキャン/バンクに全角8文字/半角16文字までのネームをつけることが可能。
- 24桁のDTMFコードメモリーを16ch装備。
- DTMFダイレクト送信機能。
- 14種類のチューニングステップ。
- CTCSS/DTCS機能。
- トーンスケルチ/ポケットビープ®機能。
- オートパワーオフ機能。キーロック機能。
- 送信出力5段階切り替え。
- パワーセーブ機能。
- 時計機能。
- スピーチ機能。
- 自局呼び出し時のアラーム機能。 ほか
<DVモードの主な機能>
- 自動応答機能。
- デジタルコールサインスケルチ機能。
- 着信コールサインの自動表示&自動登録。
- 着信メッセージ自動表示。
- GPS送信モードとスローデータ通信の併用が可能。
- D-PRS受信の拡張、固定局/オブジェクト/アイテム/気象の受信に対応。 ほか
※1 送信1分:受信1分:待ち受け8分(パワーセーブON、FMモード時)で運用した場合。
一般仕様
周波数範囲 | ・送受信 FM/FM-N/DV:144.000~146.000MHz、430.000~440.000MHz ・受信 FM/FM-N/DV:137.000~174.000MHz、382.100~411.895MHz、 415.100~479.000MHz AM:108.000~136.995MHz <ラジオ受信> AM:0.520~1.710MHz FM:76.0~90.0MHz |
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電波の型式 | F2D/F3E/F7W |
使用温度範囲 | -20℃~+60℃ |
周波数安定度 | ±2.5ppm (-20℃~+60℃/25℃を基準とする) |
デジタル伝送速度 | 4.8kbps |
音声符号化速度 | 2.4kbps |
アンテナインピーダンス | 50Ω不平衡 (SMA型) |
メモリーチャンネル | 1304チャンネル (メモリー500、コール4、プログラム[スキャンエッジ]50<2×25>、DRモード用レピータ750を含む) |
電源電圧 | ・電池端子 DC 7.4V (定格) (BP-271) DC 5.5V (BP-273 単三形アルカリ乾電池×3本使用) ・外部端子 DC 10.0~16.0V |
受信消費電流 | ・AF出力最大時 (内部SP 16Ω) FM:350mA以下 DV:450mA以下 ・AF出力最大時 (外部SP 8Ω) FM:200mA以下 DV:300mA以下 |
接地方式 | マイナス接地 |
重量 | 約255g (アンテナ及びBP-271を含む) |
外形寸法 | 58.0(W)×105.4(H)×26.4(D)mm (突起物含まず) |
送信部
送信出力 |
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送信消費電流 | 2.5A以下 | ||||||||||
変調方式 | FM:FMリアクタンス変調 DV:GMSKリアクタンス変調 |
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最大周波数偏移 | FM:±5.0kHz FM-N:±2.5kHz |
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スプリアス発射強度 |
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マイクロホンインピーダンス | 2.2kΩ |
受信部
受信方式 | ダブルスーパーヘテロダイン | ||||
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中間周波数 |
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受信感度 | <FM 12dB SINAD (1kHz 3.5kHz DEV)> -15dBμ以下 <DV BER 1% (PN9 4.8kbps)> -11dBμ以下 <WFM 12dB SINAD> 76.0~81.9MHz:+10dBμ以下 82.0~90.0MHz:+5dBμ以下 <AM 10dB S/N> 0.520~0.995MHz:+10dBμ以下 1.000~1.710MHz:+5dBμ以下 108.000~136.995MHz:+5dBμ以下 <FM/NFM 12dB SINAD> 137.000~174.000MHz※:-10dBμ以下 380.000~479.000MHz※:-10dBμ以下 ※ アマチュア帯を除く |
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選択度 | FM:55dB以上 FM-N/DV:50dB以上 |
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スプリアス妨害比 | 60dB以上 | ||||
不要輻射 | -54dBm以下 | ||||
低周波出力 | 0.4W以上 (内部SP/DC7.4V/16Ω負荷/10%歪率時) 0.2W以上 (外部SP/DC7.4V/8Ω負荷/10%歪率時) |
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低周波負荷インピーダンス | 16Ω (内部スピーカー)、8Ω (外部スピーカー) |
- ※ 定格はJAIA(日本アマチュア無線機器工業会)測定法によります。
- ※ 定格・仕様・外観等は改良のため予告なく変更する場合があります。
マイクロホン
イヤホン・スピーカー
SP-13
イヤホン
ヘッドセット
バッテリー
電源ケーブル
キャリングケース
SJ-1
シリコンジャケット(BP-271専用)
ソフトウェア
CS-51PLUS
プログラミングソフトウェア
データ通信ケーブル
OPC-2218LU
USBデータ通信ケーブル(スリムL型コネクター対応)
取扱説明書
名称 | 製品名 | 補足説明 |
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ID-51(50th Anniversary/PLUS)用クローニングソフトウェアインストールガイド | CS-51PLUS | |
~CSVファイルでレピータリストを更新するには~ チラシ | ID-51 (50th Anniversary/ID-51 PLUS) | |
【基本編】取扱説明書[簡易版] | ID-51 (50th Anniversary/PLUS) | ※最新版のAdobe® Reader® をお使いのパソコンにインストールされることをおすすめします。 |
【応用編】取扱説明書[電子版] | ID-51 (50th Anniversary/PLUS) | ※最新版のAdobe® Reader® をお使いのパソコンにインストールされることをおすすめします。 |
ファームアップガイド | ID-51 (50th Anniversary/PLUS/PLUS2) | |
D-STAR D-PRSガイド(入門編/応用編) | ID-52PLUS/ID-50/ID-52/IC-705/IC-905/IC-9700/IC-9700S/ID-4100/ID-4100D/ID-5100/ID-5100D/ID-51PLUS2/ID-51PLUS/ID-51/ID-31PLUS/ID-31/IC-7100 |
ファームウェアなど
種類 | 製品名 | バージョン | 公開日 |
---|---|---|---|
クローニングソフトウェア | CS-51PLUS | Revision 1.00 | 2014.08.22 |
ファームウェア | ID-51 PLUS <アイコム50周年記念モデル/新機能プラスモデル> | Release J5 | 2020.01.24 |
レピータリスト | ID-51 アイコム50周年記念モデル,ID-51 PLUS, ID-51 PLUS2,CS-51PLUS/CS-51PLUS2 | 240920 | 2024.09.20 |
よくあるご質問
ID-51/ID-51 PLUS2/ID-51 アイコム50周年記念モデル/ID-51 新機能プラスモデル/ID-52
- ラジオ音声オートミュートがはたらきません。
ケース1:画面がFMラジオの表示中又は、FMラジオが優先となっていてミュート機能が動作しない。
ラジオの音声をバックグランドで受信中に、Aバンド/B バンドで受信するとラジオ音声を自動でミュート (消音) します。
ケース2:オートミュートの設定がOFFになっている。
オートミュートの設定をOFF以外にお願いします。
設定個所:MENU > FMラジオ > ラジオ設定 > オートミュート
- 更新日時
- 2021/05/13
防塵・防水保護等級(IP)について
防塵・防水について、IEC(国際電気基準会議)やJIS(日本工業規格)で規格化された保護等級を2つの数字で示しています。たとえば「IP67」の場合、1つ目の「6」は固形異物(粉塵など)に対する保護等級を、2つ目の「7」は水の浸入に対する保護等級を表します。保護等級の表示を省略するときは「X」を記載しています。
防塵保護等級
IP6x (耐塵形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の侵入がないことです。 |
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IP5x (防塵形) |
試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
防水保護等級
IPx8 (水中形) |
IPX7を超える防水性能を備えること(具体的な性能は製品ごとに異なります)。 |
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IPx7 (防浸形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
IPx6 (耐水形) |
注水ノズル(内径12.5mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約100リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx5 (防噴流形) |
注水ノズル(内径6.3mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約12.5リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx4 (防まつ形) |
いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響がないこと。 |