IP電話システムと放送システムを連携
アイコムのIP電話システムと既存の放送システムを本製品で接続して、IP電話端末からの音声を放送システムのスピーカーで出力することができます。
ページングモード/発信モードを搭載
2種類のモードを搭載し多彩な運用が可能。ページングモードは、〈放送機能〉電話端末からVE-PG1を介して放送システムのスピーカーから音声出力、および<呼出機能>電話端末からの音声を指定のVE-PG1搭載の内蔵スピーカーから出力できます。放送機能と呼出機能は併用できます。 発信モードは、〈発信機能〉VE-PG1から指定の電話端末に着信して通話、または<着信機能>電話端末から指定のVE-PG1の内蔵スピーカーで呼び出して通話が可能です。
同時放送システムを構築可能
館内のセンターから同じネットワークグループでつながる各部屋や館外の各拠点に設置したVE-PG1へ同時放送が可能です(別途、当社指定の専用ユニットが必要)。また同時放送で呼び出した、特定の拠点とセンターの電話端末で通話することもできます。
LANケーブルで電源供給が可能(802.3af準拠)
LANケーブルを介して電源供給を行うPoE(Power over Ethernet)に対応していますので、PoE対応のHubなどに接続して受電することができます。また、当社のイーサネット電源供給ユニットSA-3(オプション)も使用できます。
スピーカー/マイク内蔵
VE-PG1本体にスピーカーとマイクを搭載していますので、簡易ハンズフリー通話を実現できます。
起動スイッチに対応(発信モード時)
VE-PG1の外部に起動スイッチを接続してスイッチを押すことで、LAN上にある別のVE-PG1につながった回転灯などの装置を動作させることが可能。非常時の告知システムとしても利用できます。
外部スピーカー端子を装備
内蔵スピーカーの代わりに市販のスピーカーを外部スピーカー端子(OUTジャック)に接続して、音声を出力することができます。
その他の機能
- 補助音声入力端子を装備(ページングモード時に使用可能)
- 音声呼び出しの前後に電子音の付加が可能
- 音量調整をリモートで設定可能
- 小型・軽量、壁掛け(オプション品が必要)対応
- 自動切断タイマー機能
- SYSLOG
- 管理者ID設定/管理者IP登録
各部の名称
有線LAN
サポート規格 | IEEE802.3準拠(10BASE-T) IEEE802.3u準拠(100BASE-TX) <自動切替/全二重> |
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インターフェイス | RJ-45型×1 |
拡声部
内蔵マイク感度調整 | 10段階(ネットワーク経由で設定) |
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内蔵スピーカー | φ57mm |
外部スピーカー出力 | 最大1.3W(8Ω負荷時) |
外部スピーカー出力 コネクタ |
φ3.5mm(2極コネクタ) |
スピーカー音量調整 | 10段階(ネットワーク経由で設定) |
補助制御入力 | 5V 10mA(入力コネクタは2極ワンタッチ端子) |
外部出力部
音声出力 | +4dBm/-40dBm(切替スイッチ付き) 600Ω Unbalanced(※0dBm=0.775Vrms) |
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音声出力コネクタ | φ6.3mm(2極コネクタ) |
音量調整 | 10段階(ネットワーク経由で設定、半固定ボリューム対応) |
一般仕様
本体設定 | Webブラウザ/TELNET |
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電源 | ACアダプター(AC100±10% 50/60Hz 最大10W) PoE(IEEE802.3af準拠 最大10W) |
使用温度範囲 | 0℃~+40℃(結露しないこと) |
外形寸法 | 158(W)×96(D)×35(H)mm |
重量 | 約800g(本体のみ) |
付属メニューソフト 対応OS |
Windows® 7、 Windows Vista®、 Windows® XP、 Windows® 2000、 Windows® Me、 Windows® 98SE |
※ 定格・仕様・外観等は改良のため予告なく変更する場合があります。
おもな付属品
- CD-ROM(ユーティリティソフト)
- ACアダプター
マウントブラケット
MB-110
壁面取付プレート
外部機器
100B-T
雷防護アダプター
PW
電源供給器
取扱説明書
名称 | 製品名 | 補足説明 |
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導入編 | VE-PG1 | Ver 1.00 |
活用編 | VE-PG1 | Ver. 1.27 |
安全上のご注意と保守 | VE-PG1 |
ファームウェアなど
種類 | 製品名 | バージョン | 公開日 |
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ファームウェア | VE-PG1 | Ver. 1.28 | 2011.03.30 |
防塵・防水保護等級(IP)について
防塵・防水について、IEC(国際電気基準会議)やJIS(日本工業規格)で規格化された保護等級を2つの数字で示しています。たとえば「IP67」の場合、1つ目の「6」は固形異物(粉塵など)に対する保護等級を、2つ目の「7」は水の浸入に対する保護等級を表します。保護等級の表示を省略するときは「X」を記載しています。
防塵保護等級
IP6x (耐塵形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の侵入がないことです。 |
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IP5x (防塵形) |
試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
防水保護等級
IPx8 (水中形) |
IPX7を超える防水性能を備えること(具体的な性能は製品ごとに異なります)。 |
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IPx7 (防浸形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
IPx6 (耐水形) |
注水ノズル(内径12.5mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約100リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx5 (防噴流形) |
注水ノズル(内径6.3mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約12.5リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx4 (防まつ形) |
いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響がないこと。 |