広いエリアでの作業連絡に最適な同時通話型トランシーバー
揚重作業や玉掛けなど安全でスムーズな作業が求められる現場に最適な同時通話型トランシーバー。アイコムのIC-MS5880/IC-5880は電話のように「話す」と「聞く」が同時にでき、スムーズな会話が可能です。送受信の切り替え操作なしですぐに通話ができるため作業効率と安全性が向上し、さらに音声遅延の少ないアナログ方式により緻密な指示が可能です。しかも回線補償器※を利用することで、通話エリアの拡張が可能です。従来の同時通話システムではカバーできなかった工場やプラントなどより広いエリアを同時通話でカバーできます。
※回線補償器の使用には免許申請が必要です。
クレーンの揚重作業や玉掛けなど、緻密な指示やタイミングが重要視される作業現場で効果を発揮する同時通話型トランシーバー
一般的な無線機(交互通信)とは異なりIC-MS5880/IC-5880は、電話のように「話す」と「聞く」が同時にできる同時通話型トランシーバーです※。意思伝達がスムーズになり、作業の効率や確度が高まります。しかも、送受信の切り替え操作が不要なので、必要なタイミングですぐに話すことができ安全性も向上します。通信方式は音声の遅延が少ないアナログ方式を採用し、クレーンの揚重作業や玉掛けなど、緻密な指示やタイミングが重要視される作業現場で大きな効果を発揮します。
※ 親機IC-MS5880/1台と子機IC-5880/4台で最大5者間の同時通話が行えます。 また、親機IC-MS5880/2台を相互接続ケーブルOPC-1654で接続することで、 最大9者(親機1組・子機8台)による同時通話システムを構築できます。
回線補償器により同時通話でのコミュニケーション範囲を延長し、工場やプラントなど広い範囲での作業連絡に最適。
回線補償器※AG-5880を同軸ケーブルで親機IC-MS5880とつなぐことで、従来の同時通話システムではカバーしきれなかった工場やプラントなどより広い作業現場での同時通話を実現します。中継アンテナのように動作する回線補償器を3台まで親機から離れた場所に設置し、最長150m(同軸ケーブル各50m×3台)までコミュニケーション範囲を拡張できます。通常システムと同じ、5者間または9者間での同時通話が可能です。※回線補償器の使用には免許申請が必要です。
本館と別館など敷地内に点在する建物間での子機間やオフィスの固定電話器からの同時通話が可能。事務連絡や電話応答の手間を短縮。
RoIPゲートウェイ VE-PG4を利用することで、親機IC-MS5880をIPネットワークに接続し、通話エリアを拡張できます。例えば本館と別館など離れた建物間を接続し、子機間IC-5880の同時通話を実現します。※
また、VE-PG4を利用してIP電話に接続できるので、オフィスの電話器から子機IC-5880の一斉呼び出しや同時通話ができ、事務連絡や電話応答の手間を短縮できます。
※IPネットワークに接続する場合、タイムラグが発生する可能性があります。
IC-5880(子機)
急な雨や水場での使用も安心なIP67の防塵・防水性能を実現。
最高水準の防塵・防水性能IP67※を実現。雨天や土埃が舞う環境でも気にせず使えます。
※ バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1㎥あたり2㎏の割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の侵入がないこと。また、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。
作業中も気にならない軽量/コンパクト&堅牢ボディ。
51.4 (W) × 95.5 (H) × 26.0 (D) mm (BP-238N含む、突起物除く)のコンパクトボディは、わずか155g(BP-304A装着時)と非常に軽量。
かさばらず、携帯しやすいトランシーバーです。
通話の秘匿性を高める秘話機能を搭載
通話の秘匿性を高める秘話機能を新たに搭載。通話内容が第三者に漏れにくくなります。
その他
- 付属のリチウムイオン電池パックで約15時間の使用が可能。
- 呼出ブザーによりヘッドセット等を外した状態でも呼出されたことを確認できます。
- 5 段階でマイク感度の調整が可能。
- 周囲のノイズを低減し、通話だけをクリアに浮かびあがらせるコンパンダ機能を搭載。
- 誤操作を防ぐことができるキーロック機能。
- バッテリー残量をLCD表示と警告音によりお知らせ。
- 従来機の IC-4880 と通話互換。IC-4880のヘッドセットがそのまま使用可能。
IC-MS5880(親機)
周囲の雑音をシャットアウトするノイズリダクション機能
送信、受信時の音声から、雑音を減少させ、クリアな通話を実現します。騒音が発生する現場で大きな効果を発揮します。
音声を聞き取りやすくするイコライザ機能を装備
音声周波数の特性を調整し、送信時のマイク、受信時のスピーカー音声の高音、中音、低音を強調し、聞き取りやすくします。
屋外での運用や、水しぶきのかかるような環境でも安心できるIP54の防塵・防まつ性能
ドアのない重機などに搭載しても、小雨や水での車内清掃時の水しぶきを気にせず使うことができます。
※ 試験用粉塵を1㎥あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出し て、無線機として機能することです。また、いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害 な影響のないことです。底面部と後面コネクター部を除きます。
漢字表示も見やすい高精細な液晶画面
フルドットディスプレイによる高精細な漢字表示が可能。ディスプレイのバックライトのカラー(ホワイト、アンバー、グリーン、ブルー)、明るさ、コントラストを設定することもできます。
使い方にあわせて設定できる便利な通話制限機能モード
<同時通話モード>
親機対各子機、各子機間の同時通話ができる通常の同時通話モードです。親機と各子機間で同時通話を行います。
<PTT送信モード>
親機対各子機間の同時通話モードです。子機間どうしの通話は許可しません。親機と各子機間で同時通話を行います。
親機側で作業を主導するときに便利なモードです。
<中継動作モード>
各子機間どうしの同時通話を許可するモードです。親機からの通話は許可しません。子機間で同時通話を行います。
子機どうしで協調して作業するときに便利なモードです。
<送信禁止モード>
親機からの通話と各子機間の同時通話を禁止するモードです。子機から通話を親機でモニターします。子機間どうしの同時通話や親機からの通話は許可しません。
子機からの作業を主導するときに便利なモードです。
子機の台数を制限することなく、全員で情報共有ができるオートチャンネルモードによる疑似3者同時通話機能
<オートチャンネルモード>
親機が空いているチャンネルを指定し、子機はチャンネルを自動的に選択し、親機対子機間の同時通話モードを実現します。親機と子機の通話をほかの子機がモニターすることが可能です。複数の無線機を一斉に呼び出し、任意の子局1台と同時通話する1:N通信機能を備えています。
子機の台数を制限することなく、グループ内の子機なら誰でも同時通話に参加できます。
その他
- ・ 外部拡声器との接続が可能。
- ・ 受信アッテネーターにより強力な信号による音のひずみを低減。
- ・ IC-5880と共通する音声秘話機能。
- ・ 4段階でマイク感度の調整が可能。
- ・ 電源電圧の低下を知らせる警告機能。
- ・ 通話通知ビープにより子機が通話圏内にいるかお知らせ。
- ・ 従来機IC-MS4880との互換性を確保しながらも、体積比で約20%の小型化を実現。
関連機器
IC-5880(携帯型・子機) | IC-MS5880(車載型・親機) | |
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周波数範囲/チャンネル数 | 414MHz帯/72チャンネル(送信) 454MHz帯/24チャンネル(受信) |
414MHz帯/72チャンネル(受信) 454MHz帯/24チャンネル(送信) |
電波型式/通信方式 | F3E/複信方式 | F3E/複信方式 |
送信出力 | 1mW +20% -50% | 1mW +20% -50% |
受信感度(12dB SINAD) | -12dBμV (-119dBm)以下 | -3dBμV(-110dBm)emf 以下 |
低周波出力 | 10mW以上 (33Ω10%歪時) | 2.0W以上 (4Ω10%歪時) |
電源電圧 | DC 3.7V ±10% | DC 13.8V ±15% および DC 26.4V ±15% |
消費電流 | 260mA以下 | 1.5A以下 |
使用温度範囲 | -10~+50℃ | -10~+50℃ |
防塵・防水準拠規格 | IP67 | IP54(背面 ・ 底面は除く) |
寸法 | 51.4(幅)×95.5(高さ)×26.0(奥行)mm (突起物を除く) |
160(幅)×45(高さ)×146(奥行)mm (突起物を除く) |
重量 | 約155g (BP-304A及びアンテナを含む) |
約1.3kg |
※定格・仕様・外観等は改良のため予告なく変更する場合があります。
付属品
【IC-5880】
バッテリーパック BP-304A、キャリングケース LC-196、アンテナ
【IC-MS5880】
電源ケーブル、外部スピーカー SP-35H、モービルブラケット、ほか
IC-5880
マイクロホン
イヤホン・スピーカー
ヘッドセット
PTT/VOXケーブル
ACアダプター
IC-MS5880
マイクロホン
外部機器
防塵・防水保護等級(IP)について
防塵・防水について、IEC(国際電気基準会議)やJIS(日本工業規格)で規格化された保護等級を2つの数字で示しています。たとえば「IP67」の場合、1つ目の「6」は固形異物(粉塵など)に対する保護等級を、2つ目の「7」は水の浸入に対する保護等級を表します。保護等級の表示を省略するときは「X」を記載しています。
防塵保護等級
IP6x (耐塵形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の侵入がないことです。 |
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IP5x (防塵形) |
試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
防水保護等級
IPx8 (水中形) |
IPX7を超える防水性能を備えること(具体的な性能は製品ごとに異なります)。 |
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IPx7 (防浸形) |
バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 |
IPx6 (耐水形) |
注水ノズル(内径12.5mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約100リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx5 (防噴流形) |
注水ノズル(内径6.3mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約12.5リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 |
IPx4 (防まつ形) |
いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響がないこと。 |