『トランシーバーを使った防災教育プログラム』が長野中学校で初実施

2026年5月14日、当社開発の『トランシーバーを使った防災教育プログラム』が行田市立長野中学校で初めて実施されました。

長野中は荒川と利根川にはさまれた地域に位置し、地震・水害時の指定避難所にもなっている、地域の防災拠点です。普段から地震・火災・竜巻を想定した避難訓練など、防災教育に力を入れられており、当社の防災教育プログラムを実施したい、とご応募いただきました。

当社の防災教育プログラムは、スマートフォンに慣れた生徒に、災害などの有事でも他の連絡手段があることを知り、備えてもらうために開発したものです。無線機に詳しくない教員だけでも実施できるよう、免許や資格のいらない無線機20台、無線機の特徴や災害時での有用性などを説明する動画、災害時の避難所生活を想定したアクティビティ用のツール、そしてこれらを進行するための教員向けのマニュアルを、無償貸与のキットにまとめました。また、26年3月には桃山学院中学校で当社社員がデモ授業を行い、実施上の課題などを検証。これらを経て今回初めて、長野中で教員だけでの授業が実施されました。

当日は、防災士やアマチュア無線の資格を持つ、安藤秀一校長が講師となり、動画を用いて無線機の強みなどを説明。その後、生徒はグループに分かれ、校舎内にあらかじめ設置された避難者・栄養・非常食のカードの情報を、無線機を用いて作戦本部役の生徒に伝達。避難者の年齢や人数に応じた必要な量の食料を、本部と連携して確保するという、避難所生活を想定した訓練に臨みました。

訓練を終えた生徒からは「一斉に連絡できる無線機は便利だと思った」「最初は戸惑ったけれど使い方がわかった」などのコメントがあり、初めて触れる無線機への理解が深まったようでした。安藤校長は「災害時に使える道具として、無線機を体験させたいと思っていたが、無線機を用意するのが難しかった。アイコムの取り組みを知り、これならできると思い応募しました。生徒には、いざというとき、この体験を生かして助けられる側ではなく助ける側になれるようになってほしい」と今回の取り組みの狙いをお話しいただきました。