D-STAR®標準方式に準拠
JARL(一般社団法人日本アマチュア無線連盟)が開発したD-STAR®の標準方式に沿ったDV(デジタルボイス)モードに対応。レピータ(430MHz帯)を介したデジタル音声通信が可能です。また、DVモードでメッセージを送ることもできます。
DVモードの簡単設定を実現(DRモード時)
従来機よりも設定方法を、大幅に簡略化。D-STARのシステムや設定に関する詳しい知識がなくても、簡単に設定していただくことができる新機能DR(D-STAR REPEATER)モードを搭載しています。
エリアCQを出すレピータに 「SAPPOR (札幌 430MHz)」を 選んだ時の表示例
従来のFMモードも搭載
先進のDV(デジタルボイス)モードに加え、アナログモードにも対応。従来のFMトランシーバーとも従来通り交信を楽しむことができます。
クローニングソフト無償提供&メモリーデータの共有
無償提供のクローニングソフト(オプションの接続ケーブルが必要)を用意。各種設定が容易に行えます。また、クローニングソフトを使って、ID-880/DとID-80で、各種設定やメモリ-の共有化が可能です。
豊富なメモリーチャンネル
様々な情報を記憶できるメモリーチャンネルを1052ch装備(メモリー、コール、スキャンエッジ含む)。これらの大容量メモリーを有効に使いこなせるように、AからZのバンクで管理できます。また、メモリーチャンネルには8文字以内(欧文、数字、記号)でネームをつけることができます。さらに、最大50chのGPSメモリーも装備しています。
フロントパネルセパレート方式を採用
車内への設置の自由度を高めるフロントパネルセパレート方式を採用。フロントパネルを運転席周辺に配置し、本体は座席下やトランクルームに設置することができます。また、フロントパネルはマグネットで車内等に装着することも可能です。
見やすい大型表示
      コンパクトなボディでありながら、見やすい大型表示(14セグメントLCD)を採用。車内でも優れた視認性を確保しています。
新型ノイズフィルタを搭載
弱い信号を受信した時、耳ざわりなノイズ音を軽減するノイズフィルタを搭載(FM/AMモード対応)。信号強度により、フィルタ特性の自動切替え、手動切替えが可能です。
最速50ch/秒の高速スキャン
フルスキャン、バンドスキャン、プライオリティスキャンなど、多彩なスキャンを搭載。しかも、プログラムスキャンは最速50ch/秒、メモリースキャンは最速20ch/秒を実現しています。
ノイズキャンセリングマイクロホン(HM-209<オプション>)に対応
先進のDSP技術により、騒音や風切り音を自動的に軽減。聞き取りやすい自然でクリアな音声を実現します。
HM-209実験動画:
V/Uとも50Wの高出力を実現
送信終段にMOS-FETパワーモジュールを搭載。144/430MHz共に50W(ID-880D)の高出力を実現しています。
その他の機能
- 暗い場所でも見やすいLCDバックライト。
 - スケルチ強制解除機能。
 - オートレピータ機能。
 - 2種類の空線キャンセラー、トーンキャンセラーを装備※。
 - 直感的に操作できるメニュー機能。
 - メモリー/バンクスキャンをはじめとした多彩なスキャン機能。
 - メモリー/プログラムスキャンに8文字、バンクに6文字までのネームを付けることが可能。
 - 24桁のDTMFコードメモリーを16ch装備。
 - 13種類のチューニングステップ。
 - CTCSS/DTCS機能。
 - トーンスケルチ/ポケットビープ®機能。
 - オートパワーオフ機能。
 - キーロック機能。
 - 冷却ファン。
 - マイク感度切換機能〔2段階〕を搭載。
 - 1200/9600bpsパケットに対応。
 - 拡張性を高めるDATA端子を装備。
 - 1本のアンテナでV/Uの運用を可能にするデュプレクサを内蔵。
 - 周波数安定度±2.5ppm(-10℃~+60℃/25℃を基準とする)を実現するTCXOを採用。 ほか
※TRAIN1/2/MSK。空線キャンセラー機能、トーンキャンセラー機能は、全ての空線信号を検出するものではありません。
<DVモード時のおもな機能> - ワンタッチ設定を可能にするDR(D-STAR REPEATER)モード。
 - 自動応答機能。
 - デジタルコールサインスケルチ機能。
 - 着信コールサインの自動表示&自動登録。
 - 着信メッセージ自動表示。 ほか
 

一般仕様
| 周波数範囲 | 144.000~146.000MHz 430.000~440.000MHz | ||
|---|---|---|---|
| 受信動作範囲 | 118.000~173.995MHz  230.000~252.895MHz 255.100~261.895MHz 266.100~270.895MHz 275.100~379.895MHz 382.100~411.895MHz 415.100~549.995MHz 834.100~859.890MHz 889.100~914.890MHz 960.100~999.990MHz  | 
		||
| 電波型式 | F2D/F3E/F7W | ||
| 使用温度範囲 | -10℃~+60℃ | ||
| 周波数安定度 | ±2.5ppm (-10℃~+60℃/25℃を基準とする) | ||
| デジタル伝送速度 | 4.8kbps | ||
| 音声符号化速度 | 2.4kbps | ||
| アンテナインピーダンス | 50Ω 不平衡(M型) | ||
| メモリーチャンネル | 1052チャンネル(メモリー、コール、スキャンエッジを含む) | ||
| 電源電圧 | DC13.8V±15% | ||
| 接地方式 | マイナス接地 | ||
| 受信消費電流 DC13.8V  | 
			
			
  | 
		||
| 接地方式 | マイナス接地 | ||
| 周波数分解能 | 5※、6.25※、8.33※、10、12.5、 15※、20、25、30、50、100、125、200kHz ※運用バンド、運用モードによっては選択できません。  | 
		||
| 外形寸法 (突起物を除く)  | 
			150(W)×40(H)×199.2(D)mm (本体+コントローラー) 122(W)×40(H)×29.7(D)mm (コントローラー部)  | 
		||
| 重量 | 約1300g(本体+コントローラー) | 
送信部
| 送信出力(typ) 送信消費電流(typ) DC13.8V  | 
			ID-880D
			
 ID-880 
  | 
		|||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 変調方式 | FM : FMリアクタンス変調(F3E) DV : GMSKリアクタンス変調(F7W)  | 
		|||||||||||||||||||||
| 最大周波数偏移 | FM(ワイド) ±5.0kHz FM(ナロー) ±2.5kHz  | 
		|||||||||||||||||||||
| スプリアス発射強度 | -60dB以下 (スプリアス領域/帯域外領域) | |||||||||||||||||||||
| マイクロホンインピーダンス | 600Ω | 
受信部
| 受信方式 | ダブルスーパーヘテロダイン方式 | 
|---|---|
| 中間周波数 | 1st 46.05MHz 2nd 450kHz  | 
		
| 受信感度(typ) | 
			
			 <FM 12dB SINAD> <AM 10dB S/N> 118.000~136.995MHz  -6dBμ <DV BER 1%>  | 
		
| 選択度 | 
			 FMワイド 12kHz以上/-6dB  30kHz以下/-60dB  | 
		
| スプリアス妨害比 | 60dB以上 | 
| 不要輻射 | -54dBm以下 | 
| 低周波出力 | 2.0W以上(8Ω負荷、10%歪率時) | 
| 低周波負荷インピーダンス | 8Ω | 
※定格はJAIA(日本アマチュア無線機器工業会)測定法によります。
※定格・仕様・外観等は改良のため予告なく変更する場合があります。
おもな付属品
- DC電源ケーブル(15A/3m) ※ID-880のみ
 - DC電源ケーブル(20A/3m) ※ID-880Dのみ
 - UP/DOWNスイッチ付ハンドマイクロホン
 - セパレートケーブル(約3.4m)
 - コントローラーブラケット
 - 車載ブラケット
 
マイクロホン
生産終了品
HM-103
アップダウンスイッチ付きハンドマイクロホン(モジュラータイプ)
生産終了品
HM-133J
DTMF付きリモコンマイクロホン
外部スピーカー
生産終了品
SP-10
外部スピーカー
電源ケーブル
マウントブラケット
ソフトウェア
生産終了品
CS-80/880
クローニングソフトウェア
無償ダウンロード
データ通信ケーブル
延長ケーブル
製品カタログ
| カタログ名 | ファイルサイズ | 
|---|---|
| ID-80 / ID-880 | 3.81MB | 
取扱説明書
| 名称 | 製品名 | 補足説明 | 
|---|---|---|
| ID-80/ID-880用クローニングソフトウェア | CS-80/880 | |
| D-STAR 管理サーバーへの登録 | ID-52PLUS/ID-50/ID-52/IC-705/IC-905/IC-9700/IC-9700S/IC-7100/IC-7100M/IC-7100S/ID-4100/ID-4100D/ID-5100/ID-5100D/ID-51/IC-9100/IC-9100M/ID-31/ID-1/ID-800/ID-800D/ID-91/IC-2820G/IC-2820DG/ID-92/ID-80/ID-880/ID-880D | |
| D-STAR操作ガイド [DRモード] | ID-880/ID-880D | |
| DRモード操作ガイド | ID-880/ID-880D | |
| コールサイン登録ガイド | ID-880/ID-880D | |
| 取扱説明書 | ID-880/ID-880D | 
ファームウェアなど
よくあるご質問
ID-880
- DRモード時にコールサイン等の設定を確認することはできますか。
 [CS]を押し、送信設定画面が表示された状態で[DIAL]を回すと、「UR」、「R1」、「R2」、「MY」、「FRQ」(周波数)を表示します。(DRモードを選択していないときは、表示されません。)
- 更新日時
 - 2017/05/29
 - 文書ID
 - 128
 
ID-880
ID-5100D/ID-4100D/ID-880/IC-2820G/ID-4100/ID-5100/ID-800/ID-1
- 従来のアナログ通信は可能ですか。
 モードを「FM」に切り替えることで、従来のFMアナログ機とも通信可能です。
- 更新日時
 - 2019/10/15
 
ID-880
- DV(デジタル音声)モードで通信時、画面に「P-LOSS」の表示が出ることがありますが、これは何を表しているのですか。
 インターネット回線網を経由した通信時、パケットロスによってデータの一部を失うことがあります。パケットロスが発生した時は「P-LOSS」を表示します。少し時間を空けてから再度呼び出してください。
※データが化けてパケットロスを受信したと誤認する場合があります。その場合は山かけ通信であっても、ディスプレイに「L」表示が点灯します。
- 更新日時
 - 2019/10/15
 
ID-5100D/ID-4100D/ID-880/IC-2820G/ID-4100
- 鉄道や消防のデジタル無線を聞くことができますか。
 通信方式が異なりますので、受信することはできません。
- 更新日時
 - 2019/10/15
 
ID-5100D/ID-4100D/ID-880/IC-2820G/ID-4100/ID-5100
- DV(デジタル音声)モードで受信時、ボリュームを絞っていたのに、突然大きな音量で受信した。
 相手局がEMR(Enhanced Monitor Request)機能を使用して送信した場合、デジタルスケルチの状態に関わらず、一定レベルまで音量を自動的に上げて受信します。
※ EMR機能はD-STARシステムの標準機能です。
- 更新日時
 - 2019/10/15
 
ID-5100D/ID-4100D/ID-880/IC-2820G/ID-4100/ID-5100
- DV(デジタル音声)モード時に、「DV」表示が点滅(または「DV」と「FM」が点滅)することがありますが、これはなんですか。
 DV(デジタル音声)モードで信号を受信中または待ち受け時に、FMの電波を受信した場合、点滅表示になります。
「DV自動検出」を「ON」に変更すると、FMの電波を受信中は自動的にFMモードに切り替わります。(初期値:OFF)
- 更新日時
 - 2019/10/15
 
防塵・防水保護等級(IP)について
防塵・防水について、IEC(国際電気基準会議)やJIS(日本工業規格)で規格化された保護等級を2つの数字で示しています。たとえば「IP67」の場合、1つ目の「6」は固形異物(粉塵など)に対する保護等級を、2つ目の「7」は水の浸入に対する保護等級を表します。保護等級の表示を省略するときは「X」を記載しています。
                      
                    防塵保護等級
| IP6x (耐塵形)  | 
                            バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機の内部に粉塵の侵入がないことです。 | 
|---|---|
| IP5x (防塵形)  | 
                            試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 | 
防水保護等級
| IPx8 (水中形)  | 
                            IPX7を超える防水性能を備えること(具体的な性能は製品ごとに異なります)。 | 
|---|---|
| IPx7 (防浸形)  | 
                            バッテリーパック、アンテナを正しく装着した状態で、水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、無線機として動作することです。 | 
| IPx6 (耐水形)  | 
                            注水ノズル(内径12.5mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約100リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 | 
| IPx5 (防噴流形)  | 
                            注水ノズル(内径6.3mm)をすべての方向に使用して、3mの距離から、1分間に1m2当たり約12.5リットルの水を3分間以上注入後、無線機として正常に動作することです。 | 
| IPx4 (防まつ形)  | 
                            いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響がないこと。 | 




