Onlineとーきんぐ
No.139「タブレット端末の導入とハム用アプリ」
手軽に持ち運びできるサイズとタッチパネルでの簡単操作、そして無線LAN(Wi-Fiスポット)でインターネットにアクセスできる「タブレット端末」と呼ばれる 携帯型の情報端末が急速に普及してきました。筆者も遅まきながらAmazon.comからタブレット端末のNEC LifeTouchを手に入れました。
主な仕様は抵抗膜タッチパネル方式の7型ワイドTFT液晶タブレット、ARM Cortex A8/Mobile DDR 384MB/ROM 1024MB、無線LAN、Bluetooth対応、GPS、加速度センサ、地磁気センサ、照度センサ付き。ホームページ閲覧最長約8時間、3Mピクセル・オートフォーカス対応、4GB SDメモリカード、寸法:約220× 約120×約14(mm)、重さ:約370g。発売は2011年4月、当時42,700円。
写真1. NEC LifeTouch とスタイラス(右端)、専用のシリコンケースを装着
アンドロイド(Android)端末のLifeTouchは大きなスマートフォンの趣があります。タッチパネルのほかに「戻る」「メニュー」「ホーム」の3ボタンとカーソルキー、決定キーの『5 Wayキー』が表に出ています。文字入力などに使うスタイラス*が付属している他、指先での画面操作ができ、無線LANに接続してホームページの閲覧とメールの送受信に使います。
*携帯情報端末のタッチパネル式のポインティングデバイスを操作するペン。
操作ガイドを手に入れる
Amazon.comから届いた箱の中身は、LifeTouch(1台)、スタイラス(1本)、SDメモリカード(4GB、1枚)、ACアダプタ(1台)、ACケーブル(1本)、使い方ガイド、設定マニュアル、保証書などでした。「操作ガイド」はネットからダウンロードしました。
http://www.nec.co.jp/solution/cloud/communicator/guide/pdf/LT01_OP_GD-001.pdf
アクセサリを揃える
LifeTouch専用のシリコンケースElecom 899円、Micro-USB(A-MicroB)15cm 449円、同1m 609円をAmazon.comに発注しました。ほかにBule-toothワイヤレスステレオヘッドホン(SONY Ericson MW600-B)を用意しました。
写真2. Bule-toothワイヤレスステレオヘッドホン(左)とMicro-USB(A-MicroB)ケーブル
無線LANに接続
LifeTouch の充電を済ませて電源スイッチをON、次いで無線LANに接続設置を行います。やり方は簡単で、まず[設定]をタップする、次に[無線とネットワーク]⇒[Wi-Fi設定]⇒[Wi-Fi簡単設定]の順にタップする。Wi-Fiにチェックを入れて自動で利用可能な無線のアクセスポイントを探してタップ・・・無線LANに接続しました。さっそく週刊BEACONとQTC-Japan 、Yahoo Japanなどをブックマークしました。
アンチウィルスソフトをインストール
無線接続したら何をさておいてもアンチウィルスソフトをインストールします。ウイルス対策ソフトのMcAfee Mobile Security (トライアル版)がインストールされていますが、「無料版」にこだわり、Android マーケットからAVG Mobilation Freeをダウンロードしました。ウイルスとスパイウエア、フィッシングに有効です。
写真3. メニューアイコン一覧画面
「アプリインストーラー」のダウンロード
NECのLifeTouchの「ご利用ガイド」ページからインストーラーをダウンロードしました。[無線LAN]が利用できることを確認して[ホーム画面]の[ブラウザ]でホームページにアクセスします。
http://www.nec.co.jp/solution/cloud/communicator/guide/cp.html
メモリカードを32GBに変更
内蔵のSDメモリカード(4GB)をSDHC 32GBに差し替えて認識せずに悩んでいると、友人が『KINGMAXとTDKは相性が良くないのでSilicon Power製に替えてみたら』と教えてくれました。さっそく購入して挿してみると、何事もなかったように認識して一見落着となりました。
写真4. 左から4GB HD、KINGMAX 32GB、Silicon Power 32GB SDHCメモリカード
フレッツ・スポット
LifeTouchは専ら自宅の無線LANに接続してHP閲覧、メールの送受信を行います。外出した時はNTT東日本の「フレッツ・スポット」(料金は月額210円)を使います。これは空港や駅、ホテルなどで無線LANに接続するもので、ほかにコンビニのセブンイレブン(ショッピング会員)とローソン(ポンタ会員)に登録しました。
ドライブの途中、コンビニに寄り駐車場で観光地やレストランの検索、メールの送受信などに有用です。セブンイレブンは1回2時間、3回/1日まで。ローソンは時間無制限。いずれも事前登録のIDとパスワードが必要です。「フレッツ・スポット」はMACアドレスの登録が必要なのでSOTEC 10.1型ミニノートとLifeTouchの2台を登録しました。
アンドロイドに慣れる
はじめにLifeTouchの使い方の勘所をつかむところから始めました。 [メニューボタン]、[ホームボタン]、[バックボタン]の機能は直感的に理解できましたが、画面操作の基本ともいうべき指先の使い方は、未知の領域なので解説書を読んで覚えました。画面を軽く叩く操作を「タップ」、「タップ」の操作を素早く2回実行すると「ダブルタップ」、画面を触れたまま長押しするのが[ロングタップ]。ほかにスライド(ドラッグ)、フリック(指で素早く払う)、ピンチアウト、ピンチインなどの操作があります。
ホーム画面は4つ
LifeTouchのホーム画面は最初に表示されるトップ画面の他に、ホーム画面が全部で4つ(画面下部の左に・・、右に・・)あり、・をスタイラスでタップします。それぞれのホーム画面にアイコンを配置して、ユーザーは左右にフリックします。
ハム用アプリのダウンロード
Google play(旧Androidマーケット)をタップして[マーケット検索」に「HAM RADIO」と入力するとandroid アプリのHamroid Freeがヒットしました。続いて「第4級アマチュア無線技士法規編Lite」「RF信号(トライアル)」、「QrvNw Lite」などが見つかりました。検索欄に入力する用語を変えると有用なアプリが見つかるはずです。
次にお勧めのアプリの一例を紹介しておきます。
https://play.google.com/store/search?q=Voice+Keyer&c=apps
NKCCluster
5,000 - 10,000 ダウンロードを誇るDXクラスターの決定版。<無料>
ノードリストを選択できるほか、コールサインLookupでコールサインを打ち込むとQRZ.COMが開いて詳細情報が得られる。
写真5. Nkcclusterの画面
Amateur Radio Exams
米国FCCのアマチュアラジオライセンス試験の問題と解答を収録して、自習できるアプリ。Element2-Technician、Element3-General、Elenment4-Extraを網羅。<無料>
写真6. Amateur Radio Examsの問題と解答画面
PalmVE
米国FCCのアマチュアラジオライセンス試験の問題と解答を収録して、自習できるアプリ。TECHNICIAN CLASS、GENERAL CLASS, EXTRA CLASSの3クラスを網羅。受験に便利なVEセッションを探す(Find a VE Session)項目もある。<無料>
写真7. PalmVEのメニュー画面
写真8. PalmVEの問題と解答画面
Ham
ソーラーの地球上データ(Solar Fluxなど)、計算されたソーラー・コンディション、VHFコンディション、コールサイン検索機能がある。<無料>
写真9. Ham コールサイン検索画面
写真10. Hamのメニュー画面
Voice Keyer
SSBコンテストか音声ビーコン用のボイスキーヤーとしてアマチュア無線に最適のボイスキーヤー。メッセージは6つのボタンでアクセス可能。長押しボタンでメッセージを記録し、ノーマルボタンで再生する。内蔵のタイマーで間隔調整可能なメッセージの自動再生を繰り返す。<117円>
あとがき
知人宅を訪ねた際、LifeTouchの電源SWをONにして無線LANを拝借(接続)しました。Skypeが立ち上がると同時に、知人O氏から呼び出しがあり近況をかわしました。LifeTouch をスマートフォンのように耳と口元に当てるように傾けて使い、快適な通話ができました。他にもUSTREAMやYouTubeなどの面白い機能を体験しました。ここで詳しく紹介する誌面がありません。「アンドロイド活用誌」日経PC21(2012年新春号)などをご覧ください。
LifeTouchは画面のキャプチャー*機能がないため、デジタルカメラで撮影したことをお断りしておきます。[キャプチャーブラウザ]はインストール済みですが、アプリ画面をキャプチャーできない不満が残ります。iPod touchの場合、ホームボタンと電源スイッチを押すとキャプチャーできますし、姉妹機のLifeTouch noteはF12キーを押してキャプチャーできます。なお、LifeTouchはネットショップにて1万円前後で入手できます。
*キャプチャー:ディスプレイに表示されている静止画像や動画像を、画像データとしてファイルに保存すること。特に静止画を取り込むことをスクリーンキャプチャーという。