Onlineとーきんぐ
No.25 旅行計画をインターネットで!
ヨーロッパのハムの祭典"HAM RADIO 2002"(6月28日~30日)はドイツアマチュアラジオクラブ、DARC(Deutschen Amateur-Radio-Club)の後援で開かれました。入場者はヨーロッパ中から集まった2万人と発表されましたが、会期中の凄い混みようから3万人くらいと推測していましたから正直な(?)発表にちょっと意外な感じがしました。
そのドイツ南部で開かれるハムの祭典に出かける決心をして2002年の初頭、目的地を目指してルートの調査に取り掛かりました。デイトンハムベンションのように便利な観光ツアーの設定がありませんから、必然的に旅行全般を自分で組み立てる"個人旅行"にならざるを得ません。ルートの調査と宿泊地並びにホテルの選択、ドイツ国内の交通機関を何にするかですね。航空運賃の調査も欠かせません。ひたすら格安チケットを追求するのか、ノーマルチケットで安心を買うのか、なかなか難しい選択が迫られます。
会期と場所を調べる
最初に"HAM RADIO 2002"の主催者と会期を調べることにしました。IE(Internet Explorer)の検索(Google、MSN Web Searchなど)でDARCとタイプして検索すると600以上がヒットしました。1~10項にはドイツのアマチュアラジオクラブに関するサイトはなくて、次の11~20項の17番目に"DARC"がありました。クリックした先はDARCの本部事務所を紹介するWebサイトで無線局やビューローの写真が出てきましたからどうやら本物です。DARCを紹介するリンクをクリックして、ようやくDARCのWebサイト(http://www.darc.de/)が開きました。
DARC(ドイツ・アマチュア・ラジオ・クラブ)のアマチュア無線雑誌『CQDL』表紙の裏はIcomヨーロッパの広告(IC-7400)が載っていました。
外国人のための言語は国旗から英国を選びHam Radio Tourist Info→Ham Radio(Friedrichishafen)の順にたどり着きました。2002年つまり今年の様子が書いてあり、続いて2003年の会期は6月27日~29日と予告がありました。ここが分かれば必要な情報が随時得られますから、旅の計画がきちんと立てられることになります。
飛行ルートの調査について
航空会社を選ぶのは好みにもよりますが、成田から直行便でフランクフルトやミュンヘンに入るのが飛行時間が短くて快適です。BA便でロンドン経由ミュンヘン、あるいはスイスのチューリッヒからフリードリヒスハーフェンに入るコースもお勧めです。一方、格安運賃を追求するなら成田からソウル経由フランクフルトの直行便を利用される方もおられます。
航空運賃は季節により大幅に変動します。1月~4月の閑散期の運賃と比較すると6月は2倍以上にもはね上がります。6月は一年のうちのベストシーズンですから航空運賃が高いのもやむを得ないところです。あちらこちらのWebサイトを比較して運賃の相場をつかみ、国内の航空会社のWebサイトを並行してチェックしておきます。外国の航空会社ももちろんです。ブリティッシュ・エアウェイやルフトハンザのホームページを時折アクセスして情報を入れておきます。その上で旅行会社に日程とルートを告げて航空券の手配をしてもらいます。
ホームページで予約したホテルは信頼できるか?
成田→ロンドン→ミュンヘンをBA便で移動した後、ミュンヘンからフリードリヒスハーフェンまでのおよそ200キロをレンターカーで観光しながらゆっくり移動すると決めてありますので、ミュンヘンで行き帰り各一泊、ノイシュヴァンシュタイン城の麓で一泊、フリードリヒスハーフェンで3泊としました。ここから先がインターネットの検索機能を駆使して快適・リーズナブルな宿泊料金のホテル探しに入ります。
ホームページで予約したホテルは信頼できるか? 答えはイエス。予約番号をプリントできればまず大丈夫、簡単便利ですね。フロントで名前を告げるとパソコンのキーを叩いて笑顔で迎えてくれます。ミュンヘンは宿泊の王様(HISのサイトから)ASTRON Hotelから見付けました。ミュンヘンは市内に宿泊、帰りは空港近くのホテルを選びました。ホームページは例外なくドイツ語で始まり戸惑いがありますが、必ず英語のページが用意されていますので大丈夫です。このASTRONホテルはドイツ、オーストラリア、スイス、ハンガリーにネットワークを持つホテルでした。ミュンヘン市内のMuenchen-Neue Messeと空港近くのMuenchen-Airportを予約しました。2人で1泊133ユーロ(朝食つき)でした。
人気のお城のホテル、館のホテル
ドイツを代表する観光地のノイシュヴァンシュタイン城の麓にある館(やかた)ホテルSchlosshotel Lislを予約しました。王侯貴族の狩猟の館をホテルに大満足でした。観光客が去った後の静かなガーデンレストランでノイシュヴァンシュタイン城を間近に見ながらビールを傾けるのは至福のひと時でした。昔、人柱として壁に塗りこまれた幽霊話が伝わっていて楽しませてくれました。2人で1泊120ユーロ(朝食つき)でした。
館(やかた)ホテルSchlosshotel Lislのホームページ
フリードリヒスハーフェンは、町外れのRINGHOTELS Kroneを選びました。なんとホテルのロビーには"HAM RADIO 2002"の案内冊子が他の観光ガイドに混じって置いてありまし た。 イベントの宿泊者が多いベストシーズンに、2人で1泊朝食つき133ユーロは納得できる料金です。中規模ホテルなのに従業員はフレンドリー、過剰なサービスを排除した清潔なホテルです。部屋の設備、特にインターネットへの接続についての問い合わせにもすぐに返信がくるなど信頼できるホテルの印象を深くしました。ここでもフロントで名前を告げると手元のパソコンを操作して、笑顔とともに部屋のキーを即座に渡してくれました。
フリードリヒスハーフェンのホテル、Kroneのホームページ
予約は信頼できる
何度か予約した経験から言えばインターネットによる予約は信頼できると言えましょう。旅行代理店を通さない分、料金が2~3割安い印象を受けました。予約を入れて<予約確認書>を受け取ることができれば、まず間違いなく予約が成立したことになります。もし、変更があれば早めにEメールで連絡を取っておくことをお勧めします。ドイツの4つのホテルは、こちらからの問い合わせにほぼ3~6時間以内に返信があり、ドイツらしいきっちりした対応に感激しました。2003年の訪問を考えておられる方は、フリードリヒスハーフェンのホテルは、早めの予約をお勧めします。会期の3ヶ月前の2003年3月中には予約を済ませておかれると思い通りの部屋が確保できるはずです。
今回ご紹介したコース、ホテル以外にも検索サイトを駆使して様々な情報を入手されてご自分流の旅行を組み立て、実行に移されることを期待いたします。 "HAM RADIO"を訪問する日本人が少ない2003年はねらい目だと思います。いまなら買占めに走るライバルがいませんからFleaマーケットでノビノビと買い物ができる特典がありますし、EUの活気あるハムの祭典を日本のアマチュアに伝えて欲しいと願っているから他なりません。