VUの開拓からモービルへ
戦前の56MHzアマチュア無線帯は、戦時中に軍用に活用され、戦後は再び50MHz、144MHzがアマチュア無線により開拓された。そして、車社会のさきがけとして「モービル」が誕生していく。その流れを追ってみた。
アマチュア無線発展の歴史は、通信周波数を高めていく歴史ともいえる。アマチュア無線制度がまだ確立されていなかった時代、世界各国ではMF(中波)による交信が行われていた。アマチュア無線が中波からHF(短波)に移行したのは、MFを利用するラジオ放送の開始にともない移行させられたともいえる。そして、その後の周波数開拓はアマチュアによって続けられてきたといえる。戦前のVHF(超短波)での実験的な歴史から今日のVHF、UHF(極超短波)によるモービル、ハンディまでの流れをしばらく連載の形で紹介します。
※掲載内容は取材当時のものです。