JASTA、日本アマチュアSSTV協会(代表JA2HYD山越俊廣氏)は2018年と2019年の2年間、SSTVコンテストの開催を取りやめていました。1976年9月25日にJASTA設立総会が開催されてJA1CMS、JA1EKK、JA1PSS、JA1PGH、JE1ENI、JH1MBZ、JF1CVH、JG1DDT、JA3AIS、JA9TV/3、JA1COWが参加してJASTAが発足しました。初代会長にJR1BDG、大石哲史氏、副会長にJA1COW、森政雄氏他が選出されました。

そしてJASTAが主催する、「第1回SSTVアクティビティ・コンテスト」は、1978年 6月1日00:00から8月31日24:00まで2か月間にわたり開催されました。 参加部門はSSTV、SSV(Slow Scan Viewer)の2部門でした。周波数は3.5MHz~433MHz、入賞が1位:JA6ARW、2位:JA2CCA、81局からログの提出がありました。SSV部門はJR3LRQ他 3局でした。その後、コンテストは2017年の第40回まで続き、2018年と2019年が休止するに至り、日本並びにヨーロッパのSSTV愛好家の気持ちを落胆させました。

復活の兆し

JASTA SSTVアクティビティ・コンテストの参加局は国内ばかりでなく、海外からの参加局も多く、中でもヨーロッパのSSTV愛好家に人気が高く、熱烈なファンからJASTA  SSTVコンテストの再開を期待する声が上がりました。2年間の空白期を経て再開の望みがなくなりかけた2020年2月1日、東京・秋葉原で開かれた「2020新春SSTVミーティング in  秋葉原」において、JASTAの代表JA2HYD山越氏から「 第40回で中止になっていたSSTVアクティビティ・コンテストの再開を検討して います。」というメッセージが伝えられました。

 

 
▲JA6AP清水喜代忠氏(2012年4月27日没)のコンテスト画像

コンテスト再開

2020年4月8日、JASTAは「JA2HYDの事務局代理でSSTVアクティビティ・コンテストを再開する。」と発表し、同時にコンテストの新ルールを発表しました。それによると、期間は国際標準時間の8月1日(月)0時 ~8月31日(水)24時 (日本時間 8月1日 9時~9月1日9時まで)、これまでと変わらない1か月の長丁場であることが分かりました。

主なルール

参加資格はアマチュア無線の資格を有し、SSTVの免許を受けている局に限るのはこれまで通りです。運用周波数は3.5MHz帯以上で自局に免許された周波数帯とし、[アマチュアバンドの使用区分]を守ること、並びに14MHz 帯は14.230MHz の周辺は避けて14.330MHz を中心に運用すること、と規定されています。

・運用周波数帯:3.5MHz帯以上で自局に免許された周波数帯。

・空中線電力:免許された電力の範囲内。

・コンテストナンバー:RSV+001から始まる連番。

・ポイント:自分の顔が写っている画像(手描きのイラストも可)に自局のコールサインとコンテストナンバーを入れて送信する。
 (1) 3.5~28Mhz帯 :1点 (7MHz帯は7.1MHz以上の周波数での交信を推奨する) 
 (2) 50~430MHz帯 :2点 
 (3) 1200MHz帯以上 :3点

・完全なコンテストナンバー交換をもってポイント点とする。

・画像の白黒、カラーは問わない。

・QSOは相手局と1対1とし、ラウンドQSOは認めない。

・海外局との交信もポイントとして認める。 

・同一局との交信は周波数にかかわらず一日一回のみ有効。
 (1)3.5~28Mhz帯 :1点 (7MHz帯は7.1MHz以上の周波数での交信を推奨します) 
 (2)50~430MHz帯 :2点 
 (3)1200MHz帯以上 :3点

マルチ : バンドに関係なく以下の項目をマルチとして計上できる。 
 (1) JAのエリア(10エリア) 
 (2) JAを除くDXCCエンティティ(JDはDXCCのエンティティとしカウントする) 
     DXCCエンティティ内のエリア(例えば、W1とW2の2エリア交信しても、Wとしての1 マルチのみ)はマルチとしてカウント出来ない。 
 (3) 運用日数 1日の運用 は1マルチとし最大10マルチ(10日以上の運用をしても10とする)。

エントリー部門 :
    国内部門(J部門 ) :日本国内からのエントリー局 
    海外部門(S部門 ) :海外からのエントリー局 
    日本の局が海外カントリーから運用した場合この部門となる。

コンテストルール(PDF)はこちらを参照ください。 

スマホでかんたんSSTV

日本及び世界のSSTV愛好家はJASTA SSTVアクティビティ・コンテストの再開を喜びました。コンテストに参加しないまでも実際に飛び交っているSSTVの画像を見たいと思いませんか。本格的にはSSTVインターフェースを用意しなくてはなりませんが、SSTVの画像だけでも見たい方にお勧めなのが、スマートフォン(Android)と専用アプリDroid-SSTVの組み合わせで、すぐにSSTV画像をみたい気持ちを満足させてくれるのがDroidSSTVです。スマホにアプリをインストールして、トランシーバーから流れるSSTVのサウンドをスマホのマイクで受けると、スマホにSSTVの画像が現れます。設定についてはバックナンバーNo.170「情報端末でかんたんSSTV」に詳述しましたので参照ください。このアプリはGoogle Playから760円でダウンロードできます。

 

 
▲PlayストアのDroidSSTV-SSTV for Ham Radio


 
▲DroidSSTVの画面

簡単インターフェース

本格的にSSTVコンテストに参加するには、バックナンバーのNo.103 「SSTV・RTTY・CWに対応 簡単インターフェース」があります。部品点数が少なく作りやすいので、実体図を再掲載しておきます。JRCのSTF-9004(600Ω:1.2kΩ)が手に入らない場合は、サンスイの小型トランスST-72(600Ω:1kΩ)、ST-73A(1kΩ:1kΩ)、ST-78(10kΩ:1Ω) が使えます。インピーダンスが多少違ってもミスマッチは問題になりません。

 

 
▲SSTVインターフェース実体図(by JF1GUQ)

ノートPCのサウンドカードMICとSPの端子にインターフェース(I/F)のミニジャックをつなぎ、送信・受信の切換えはI/FのRS-232Cで制御します。最近のノートPCにシリアルポート(COMポート)がないのでUSBからRS-232Cを取り出す「USB-シリアル変換器」(秋月電子通商)を使います。市販の「USB  to シリアル変換器」(3千円前後)の利用もお勧めです。ケースはマウスのような形状の電気工事に使うジョイントボックスを流用してみました。ここに紹介したI/Fは8人の仲間と共に製作を競った回路で、各人のPCが異なっても製作したI/Fはうまく動作していることを報告しておきます。


 
▲自作のSSTVインターフェース

 


▲SSTVインターフェースの内部はこのように

SSTV用通信ソフト

JE3HHT 森誠氏が開発し、無償で使えるSSTV用通信ソフトとして世界中で使われているMMSSTV(エムエムエスエスティヴィ)を使います。最新版はVer. 1.13です。MMSSTV通信ソフトはhttp://je3hht.g1.xrea.com/mmsstv/index.html からダウンロードできます。MMSSTVの設定と操作方法については、ネットにて「MMSSTVの使い方」を検索すると多数の文献が得られますので、そちらを参照ください。
 


▲MMSSTV Ver.1.13の運用画面一例

まとめ

新型コロナウィルス感染拡大防止のため依然外出の自粛ムードの中、8月の1か月間 JASTA  SSTVアクティビティ・コンテストにあわせて自宅のシャックから運用を楽しんでみてはいかがでしょうか。本来一人でオペレートするものですから何の問題もありません。ご健闘を祈ります。

 

参考資料
吉池弘忠(JA0SC)「”Here & There SSTV”からみたSSTV運用」QTC-Japan
JASTA、日本アマチュアSSTV協会http://sstv.image.coocan.jp/