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No.168 「スマホにSDR TOUCH+ドングル」

OnlineとーきんぐNo.153 「超かんたんSDR(ソフトウエアラジオ)入門」でドングル(R820T SDR & DVB-T)と SDR#を組み合わせると広帯域受信機になると書きました。今回はその続編としてスマートフォン(以下、スマホと略)にアプリケーション(SDR Touch)をダウンロードしてドングルをつなぐだけの「超かんたんSDR入門」<スマホ編>をお届けいたします。

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スマホにドングルをつないで80.000MHz FM東京を受信中

そろえるもの
スマホを持っている方なら新たなパーツの購入はドングルとアプリくらいで、SDRにかんたんに取り組める特徴があります。アプリのダウンロードやインストールでつまずくことはありません。どなたが取り組んでも失敗がないところがお勧めです。

使い方はスマホの外部接続端子(マイクロUSB)にUSB(micro B to A)変換アダプターを介してドングルをつなぐだけです。FM放送の受信は問題なく出来、アマチュアバンドの受信ができる優れものです。Playストアを開いてSDR Touchと入力して検索するとアプリの候補が現れるので、それを選択してダウンロードします。次に必要なパーツを挙げておきます。

スマホ:
スマホはドコモ ARROWS X F-02E(富士通製)を使いました。これはNTTドコモの第3.9世代移動通信システム(Xi)と第3世代移動通信システム(FOMA)のデュアルモードです。1.7GHzのクアッドコアCPUや2GBの大容量メモリを搭載して、Android 4.1、5インチフルHD液晶が主な定格となります。
※Androidは、Googleによってスマートフォンやタブレットなどの携帯情報端末を主なターゲットとして開発されたプラットフォームです。

ドングル:
米国NooElec社のR820T SDR & DVB-Tを同社のWebサイト (http://www.nooelec.com/store/) から購入しました。Realtek RTL2832デコーダーチップとElonics E4000チューナーチップを採用したおなじみのワンセグチューナーです。価格はUS$17.95、送料US$4。amazonを調べると1,175円〜5,950円までいろいろなタイプがありました。TCXO(温度補償型水晶発振器)を装備したもの、各種変換ケーブルが付属しているものなどで値段に違いがあります。

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ドングル(上)とUSB(micro B to A)変換アダプター(下)

変換アダプター:
USB(micro B to A)変換アダプター BSMPC11C01BK 、全長10cm 、重さ約15g。
対応機種:Android3.1以降を搭載したタブレットPC、およびスマートフォン、USB(Type A)コネクタで接続する機器、インターフェースはUSB2.0/1.1。527円(amazon)

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ドングルに挿したUSB(micro B to A)変換アダプター

アプリケーション:
GoogleのPlay ストアから次のアプリをダウンロードします。
SDR Touch Live radio via USB(無料)
RTL2832U driver(無料)
SDR Touch Key(999円)

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SDR Touchの3つのアプリ(インストール済)

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この状態でSDR Touchのアイコン(左上)をタップして起動する

あると便利なもの
MAコネクタ→MCXコネクタ SMA変換 SM-1、変換コネクタ SNA-J⇔M-J、両端SMAケーブルRG-316 (1.5m) 700円 (秋月電子通商)を用意しました。アンテナはドングル付属の4段伸縮ロッドアンテナ(8〜22cm)を使います。外部のアンテナを接続するときはRG-316ケーブルに変換コネクタを用意して使います。ケーブルが極細なのでドングルとのマッチングも良好です。これにMAコネクタ→MCXコネクタ SMA変換 SM-1 315円 (amazon)、変換コネクタ SNA-J⇔M-J 250円 (秋月電子)を装着して外部の大型アンテナにつながる同軸ケーブルに接続します。

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両端SMAケーブルRG-316 (1.5m)
MAコネクタ→MCXコネクタ SMA変換 SM-1、変換コネクタ SNA-J⇔M-Jを装着済み

画面の操作
画面右側の[OFF]をタッチするとONになり、写真のようなスペクトラム+ウォーターフォールが表示されます。写真は80MHz WFMの受信画面です。直感的に操作できますが、若干、説明を加えておきます。

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80.005MHz FM東京を受信中

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スペクトラム+ウォーターフォール

OFF 電源スイッチ
Spectrum:Spectrum Spectrum+Waterfall
Preset:タッチで左側のナビが消える。
Low CPU:CPUの使用率を下げる。
Set MHz:80.000(MHz)のように周波数を入力する。
WFM:AM NFM WFM LSB USBが選択できる。
Settings: Gain Control auto AGC Audio Gainなどが設定できる。
▼をタッチするとOffset Remote Squelch Record Help Exitなどが現れる。
わからないことはHelpで調べます。

なお、YouTubeで「RTL2832U+SDR Touch」をキーワードに検索すると、いろいろな事例が見つかりますので参考にされてください。

失敗例
旅行に出かけるときにKindle Fire HDX 7タブレット64GBモデルが手放せなくなりました。Web閲覧に始まり、Eメールの送信・受信、QST電子版、電子書籍をインストールして持ち歩きます。7インチのディスプレイが手ごろなサイズであることから、旅行に携帯してホテルや飛行機の中で好んで使っており、以前からASUS Nexus 7にSDR Touchをダウンロードして使っている事例を知っていましたから、Kindle Fire HDX 7 でも使ってみようと考えました。

そこでFire HDX 7にPlayストアからSDR Touchをダウンロードすると、何の問題もなくインストールに成功しましたので、続いてSDR Touch Keyを取得、求めに応じて入力しました。しかし、ドングルをHDX 7の外部接続端子(マイクロUSB)に接続しても反応がなく、何度、試みてもSDR Touchが起動しません。どうやら、USBホスト機能がないのではないかという考えに至り、Fire HDX 7でのSDRをあきらめることにしました。
※USBの周辺機器を接続するための「親」になる機能。対応機器が「ホスト」「デバイス」に別れており、「ホスト」は「デバイス」に対し接続制御を行える端末、「デバイス」は「ホスト」から制御信号を与えられて初めてデータ伝送が行える端末という区別があります。

あとがき
イギリスのアマチュア ラジオのポータルサイトが伝えるところによりますと、フィンランドのOH2FTGは、安価な USB DVB-T スティックを使用して1270 MHz の送信実験に成功したということです。詳しくはYouTubeの「RTL-SDR Transmitting on 1270MHz」をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=fYGxHZKUrZM
これからもSDRの進化に目が離せません。


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